鮮やかなる花守の少女たちが『開花』して、駆ける。

『ハナビラ』をその身に集める男性花守、その『ハナビラ』を受けて『開花』して戦う少女たち。敵は、『世界を喰らうもの』。

色鮮やかな興味深い世界観と情景描写の美しさに目を惹かれます。
戦闘シーンも想像しやすく、そしてやはり美しい。
彼女たちの日常も丁寧に描かれており、それぞれ好みのお茶の種類など、世界観を創る小物の設定にも力を入れられています。

最初はぎこちなかった少女たちが友情を深めていき、互いに高め合っていく様も見所です。
あまり目立たない男性花守も、それぞれに『開花』させる方法が違ったり、胸に抱く思いが違ったりと面白いです。
これから育っていきそうな恋心や、切なさを感じさせる愛情などが織り込まれた、少女たちの成長の物語。

読み始めれば、個性豊かな少女たちをきっと好きになるでしょう。
彼女たちが対峙する大きな騒動の行方を、きっと見守りたくなるはずです!