「黒猫 満月」を含む小説

満月の夜、黒猫のムギさんと散歩をしていた僕は、オレンジの手袋が落ちているのを見つけた。 その手袋を拾い上げようとすると、ムギさんが僕を止めた。 「まあ、少し待ってみようよ。あの…

　満月の夜に出会った黒猫は、公園で空を見上げていた。ただし、お月見を楽しんでいたわけではなく……。 （「エブリスタ」でも掲載しています）

満月の夜、住宅街を一匹の黒猫が慎重に歩いている。そろりそろりと道を抜け小さな公園にたどり着くと、そこには綺麗なブルーグレーの毛並みをした猫がいた。しかし、ブルーグレーの猫と黒猫に…

伯爵家次女――ラピスは、無口で感情を表に出さないので、貴族達から人形令嬢と呼ばれている。 自由奔放で我儘な姉と、ラピスに対して無関心な両親。そして、使用人達と共に屋敷で暮らすラ…

ハロウィン当日、守屋夢人は例のように例の如くおかしな夢へと迷い込む。 そこではカボチャのお化け＝ジャック・オ・ランタンが満月の代わりに空に居座っている。 かくして、夢人は原因究明…

小学六年生の野咲あずきは、ある日祖母から送られたメッセージカード内に、妙な文言を見つける。 『月の女王は紅茶がお好き。満月の夜、湖に小舟を浮かべ、ティーパーティを催します』 …

　死にかけた老猫は盲目の人間の女、真白に拾われナーコと名をつけられて一緒に暮らすことになる。暖かい日々をおくるなか、ふと出会った黒猫のハルは、ナーコに満月まで生き延びれば猫又にな…

小学生の「僕」と、満月の夜になると喋り出す猫のムギさん。 僕とムギさんの、夜だけの冒険の始まりです。 ―― 拙作「ムギさんと僕」( https://kakuyomu.jp/w…

満月の夜。 黒猫のムギさんと「僕」は河原で焚火を楽しみます。 --- 「ムギさんと僕」の２人のひとコマです。

私……雪野美羽は、彼に電話で「俺、好きな人が出来た」と突然別れを告げられてしまった。 その翌日、私は黒猫に会った。 しかも人間の言葉を話す猫に。 「おい、そこの人間。俺を飼わ…

｢いつものように、僕は夜の街を歩いた。｣ 満月の夜、黒猫は、いつもの散歩道で優しい暖かさをもった少女と出会う。内緒話をするように沢山の事を話してくれる彼女は甘く、優しい香りがした…

・黒ネコのクロ 満月のような瞳をもった黒猫。 神様から与えてくれた力でいじめる子にそれなりの罰を、いじめられている子に救いを与える。 ・佐藤圭介 小学5年生の男子。 クラスの一…

　自覚皆無の凄腕魔術師の義姉エリーシアと、王都の端の森の中で、ひっそりと暮らしていた黒猫のシェリル。困った事と言えば物心つく前から自身に施されている術式のせいで、満月の夜にしか人…

海上都市でOLとして生活する巣花茂 芳乃。 ある夜に疲れと酔いの誘惑に負け、彼女は家へ早く帰宅するために裏路地に足を踏み入れた。 裏路地の治安の悪さは、この海上都市での常識に等し…