概要
夜の散歩をしていると、右手の手袋だけが落ちていて猫
満月の夜、黒猫のムギさんと散歩をしていた僕は、オレンジの手袋が落ちているのを見つけた。
その手袋を拾い上げようとすると、ムギさんが僕を止めた。
「まあ、少し待ってみようよ。あの手袋はひょっとしたら猫の手袋かもしれないのだから」
「猫の手袋? なにそれ」
「見ていれば分かるよ。ほら」
ムギさんの見つめる先を僕も見つめる。
そこに落ちている手袋がもぞり、と動いたかと思うと、にょろりと何かが出てきた。
何かというか、しっぽが。
その手袋を拾い上げようとすると、ムギさんが僕を止めた。
「まあ、少し待ってみようよ。あの手袋はひょっとしたら猫の手袋かもしれないのだから」
「猫の手袋? なにそれ」
「見ていれば分かるよ。ほら」
ムギさんの見つめる先を僕も見つめる。
そこに落ちている手袋がもぞり、と動いたかと思うと、にょろりと何かが出てきた。
何かというか、しっぽが。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?