「香り 木」を含む小説

　小学生の立石香には、家に生えている大きな木の香りを嗅ぐ習慣があった。

西暦1910-1914年フランス。 精霊界ではあるウワサ、陰謀論がまことしやかに流れていた。 【世界大戦】が起こるらしい。 ————————————— 「ニンゲンはどいつも…

王国の裏の世界のトップ、ウィンター大公家。その別名を、『極氷家』という。そして、大公家のご令嬢の異名は『氷炎姫』であり、王国公認の裏組織、ウィンター・ファミリアに毎日のように出入…

各話独立の文章です。どのタイトルからでもお読みください。 氷上にスダチの木がある。氷上とは氷の上のことではない。兵庫県の地名である。 スダチは私が生まれたときに、家の庭に植えら…

　昔々、ある小さな街の片隅に、見た目は古びたが心温まる不思議な小さな古本屋がありました。 　店の名前は「タイムカプセル書房」。 　その名の通り、この店には時を超えた物語や知恵がぎ…

　立石香には、木の香りを嗅ぐ習慣があった。

＜あらすじ＞ 中学一年生・拓人（たくと）は、祖母と二人暮らしをしていたが、祖母が急逝してしまう。 失意のどん底で、雨の道路を踏み外し、トラックにはねられたと思ったが、目覚めた場所…

「蜜の味って何度思い出してもたまらないなあ」 　大きな身体から発せられる声はやたらと力強く、説得力のない内容でも、なんとなくそうなのかと思わせるような自信あふれる発言に聞こえる…

親戚の醜聞の影響を受け、住み込みのバイトを探さなければならなくなった麗美香。麗美香は見た目が芋臭いが、成績優秀で数々の資格を持つ有能JKだった。 麗美香は有能さを買われて、桜の木…

とある街にひっそり構えるある喫茶店“ミミズク” そこで公介と出会った謎の老人・不木との謎のティータイム。

路地裏にひっそりと佇む小さな喫茶店【雨夜の止まり木】。 それは道に迷ってしまった大人の女性のための隠れ家。 仮面の店主が心を込めておもてなしいたします。 淡いランプの光と紅茶の香…

　中学生の立石香には、木の香りを嗅ぐ習慣があった。

金木犀の香り漂う秋のこと、ある田舎出身のサラリーマン芹沢零人（せりざわ　れいと）は高校時代のクラスメート森宮香織（もりみや　かおり）との約束「10年後にまた金木犀の木の下で逢いま…

３ 「う……ん…………あ……れ、此処……は？」 　仰向けで倒れていた私の視界を支配していたのは辺り一面の霧だった。 　ゆっくりと身体を起こしてみるも、まだはっきりとしない頭と、…

秋が嫌いな女の子の話。

葡萄の森を歩いていたらバッタの郵便屋さんのカロットマーとラドット村のとんがりブーツのソリットが出会いました。 グレープタウンはまだ誰も見た事の無い、不思議な町。 大木の精から…