「言葉 音」を含む小説

「俺、なんか今、蹴っちゃったかも」 岩を彫られてできた祠を、友人が壊した。 その二日後、友人は原因不明の突然死でこの世を去った。 あの場にいた自分も。祠に触れた自分も、もしか…

例えるならプチッ。 伸ばした糸を切るように。 張り詰めた紙に穴を開けるように。 ぷつんと大きな音が一つ、己の中で鳴った気がした。 　 幼い頃から未来の皇后となることを約束されたパ…

　ある日、雑魚モンスターであるゴブリンしか召喚出来ない召喚士のルイド・アッカーサーは、所属しているパーティーである『永劫の剣』から、お荷物だとして追放されてしまう。 　どうにかし…

　これは私、秋葉 琴音（あきは ことね）が現世で自分の魔法を探す物語である。 現世の魔法は夢物語の話ではない。ただ夢を叶えるための魔法なのだ。 　京都市に住まう知らなければ見えな…

後藤は金森に告白をされ、それが後藤は悲しかった。断ることも、受け入れることもできず、ただ悲しかったのだ。（赤信号と警告音） 他、赤に纏わる短編集です。 ※小説家になろうにも…

リザ・テレシア・ラブリエラは１度目の人生で殺された。 夫達以外の一人の男性を愛してしまった彼女の、５人の夫の手によって。 首謀者は不明。 五人の夫もその場で命を絶ち、地獄絵図と化…

　人間と妖怪が共存するもう一つの現代――日本は裡辺地方に暮らす少年・漆宮燈真は謂れのない罪で逮捕歴が付き、実父から昔から懇意にしているという妖狐の家・稲尾家のある田舎で休まないか…

自分の未来に自信が持てず、本当の気持ちを言い出せない男子高校生・岡崎律は、放課後の音楽室で自分だけの音を持つ少女・橘美音と出会う 目指す場所の違う二人が音楽を通じて心を重ね、互い…

"時音稲荷神社"（ときねいなり）という、有名な神社のある町に住む"石川恋坡"（いしかわこは）。 彼女が"狐の嫁入りまつり"の日に、妖怪の住まう妖界へ誘われる。 神のつかいである…

日常の中で感じる不安や心配、そして敏感すぎる心との向き合い方を、静かに綴ったエッセイ。些細な音や人の声に敏感で、時に感情が揺れ動き、抱え込んでしまうこともある。それでも、自分なり…

「心の闇が具現化する都市で、俺は"黒翼の夜叉"になった――」 〜闇を断つのは、絶望か、それとも覚悟か——夜叉へ変身する運命はここに。〜 宗方凛は、影獣の襲撃で妹を失った過去を…

◆第一詩集「月の道標」 https://kakuyomu.jp/works/1177354054889257390 ◆第二詩集｢月想うひとありて｣ https://kakuyom…

「壊れる欠片を拾う場所」シリーズ三作目で、詩集では六作目になります。 詩に、自分の思いを暗喩しながら書き続けています。 病み要素がある詩もありますので、苦手な方は注意してくださ…

　大阪には「なみはや」という潮言葉がある。それは時代の依り代人達が、音を拾い、それぞれの時代に当てて『大阪』を呼んだ言葉の名残であり――それは現代において『浪速、浪華、浪花、難波…

空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。 目覚めると彼は真っ白な空間にいた。 動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼…

つくもせんぺいです。 出会っていただきありがとうございます！ 遊びたくなってリスタートした詩集ですｗ 前作はこちら。 https://kakuyomu.jp/works/168…

　オタクな主人公・昼神ユウマはとある放課後に推し活中だった漫画の新刊をこっそり読もうとしたところを西園寺グループの令嬢・西園寺九音に見られてしまった。 終わったと思った瞬間、彼女…

言葉って興味深いですよね。 音で聞いたり文字で読んだりして、そこから色々な世界が想像できる訳で。 音楽の歌詞になると、同じ言葉が違った表現になったりするのも面白いし、そもそも…

分かるような分からないような文章が好きです。恋慕も敬愛も友愛も盲愛も、執着もぜんぶ、こんな素直な愛があなたに届くことを願って！

　僕、谷口徹は刑事。でも、きっと刑事には向かない。 　過去に、血塗られた、凄惨な殺人現場を見た。だのに、僕の中でそれは、どこか美しい光景として、心に刻まれ染みを作った。 　それか…