ことばの悦楽

おひとりキャラバン隊

(1)はじめに

 エッセイでも書こうか。


 僕がそう思った理由は、最近の自分の物忘れが酷い事を気にしていたからだ。


 連載でエッセイを書けば、日記の代わりにもなるし、ちょっとした備忘録にもなるし、ネタ帳の代わりになるかも知れない。


 世の中の情報はクラウドに保管するのが当たり前の時代になっているし、当たり障りの無い僕の思いつき程度なら、公表したって問題無いと思ったのもあるだろう。


 そもそもエッセイとは、自由に何を書いてもいいというのだから気楽でいい。


 日本最初のエッセイストは清少納言だと言われているが、その作品となる「枕草子」は、後世にとっての貴重な歴史資料としても知られている。


 なので、その時代の人間を知る上でも、エッセイというのは価値があるものなのかも知れない。


 まあ、僕の様な特段何が秀でた訳でも無い男が書くエッセイに、枕草子の様な価値が生まれるとは思っていないが、それはそれとして、気楽に思った事を書ける場所が欲しいと思ったのが一番の理由だ。


 最近は思った事を口にするのもはばかられる世の中になってきた気もしていたし、パンデミック以降は人との交流が減ってしまって、思った事を伝える相手が減ってしまった事で僕を寂しがり屋にしてしまったのかも知れない。


 そんな訳で、不定期ではあるが、ここにエッセイを書いていく事を宣言しておこうと思う。


 読んだ人が楽しい気分になってもらえたら、それは僕にとっての悦楽となる筈。


 これから始まる「ことばの悦楽」を、一緒に楽しんで頂けたら深甚感謝の至りです。

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