主人公パトリシアは、公爵令嬢であり、未来の皇太子妃……のはずだった。
美しく、聡明で、血筋も、何もかもが完璧で申し分ない、そんな令嬢がパトリシアです。
婚約者のアレックスは金髪碧眼の王子様。
彼は皇太子ではあるけれど、側室の子供でした。
一方、皇后の子供である第2王子の存在もあり、アレックスの皇太子としての立場も磐石ではありません。
ところが、アレックスが庭園で一緒にいたのは、美しい奴隷娘だったのです。
そんな舞台から始まる物語は、パトリシアの婚約者辞退で、早々に急展開を迎えます。
自分にしかできないことをしたい。
そんな想いを胸に、傷心のパトリシアが一歩一歩進んでいく様子に惹きつけられます。
彼女がこれから実現していくであろう、愛と夢。
あなたもきっと応援したくなるでしょう。