「歴史 エジプト」を含む小説

※本作は、日本ファンタジーノベル大賞に公募する前の作品です。応募用に大きく改稿したものは別にあります（タイトルは『新・砂漠の賢者』） 自分の身代りに溺死した兄を蘇らせる為、四年…

新王国時代と呼ばれるエジプト最盛期、紀元前1390年頃。 首都テーベから離れた大都市ムノで生まれ育った、軍事司令官イウヤの末娘ティイ。ティイは貴族の娘でありながら、年頃になっても…

異世界転生？　違います。タイムトラベル。 主人公、牧野蜜（マキノミツ）は、ショ―パブで週末シンガーを務める十七歳。 公私ともに充実し、現世に何の不満もなかった自称『リア充さん』の…

世の中には神話や伝説と言ったお伽噺のような物が存在する。 神話にして見れば北欧神話、ギリシャ神話、メソポタミア神話、エジプト神話、ケルト神話、日本神話、etc... 伝説を見…

魔法のある世界で。 これはTSしたアグリッパと一緒に生まれながら奴隷としてエジプトに流れ着いたオクタウィアヌスがクレオパトラを踏み台として、ローマ皇帝を目指す物語。 奴隷として…

「モンゴル軍の侵略を撃退したのは日本だけだ！」、「んなわけあるか！」といった話題に際して、しばしば引き合いに出されるのが、エジプトマムルーク朝のバイバルスと、もう一人。ベトナム陳…

　紀元前８世紀—— 　ヌビア地方に栄えたクシュ王国。小国ながらも確かな存在感を放つその国は先代の王カシュタの功績により栄華を極めていた。 　一方長年友好関係にあった隣国エジプト…

《万物の起源は粉である》 このあまりに有名な万物粉理論に異を唱えるものはいないだろう。 生きとし生けるものすべては、粉より生まれ粉へと還る。 仮に地球誕生４６億年の歴史を、４…

これは少し異なる異世界の小説です。 他の異世界の小説とは異なり、主人公が最初から非常に強力ではありません。ハーレム要素や笑いもなく、すべてがハッピーエンドでもありません。 これは…

すべての現代人の祖先であるミトコンドリア・イヴと呼ばれる女性は16万年前のアフリカで誕生した。またすべての文明は、6000年前のシュメールの都市エリドゥから始まり、メソポタミア全…

時に紀元前五二七年、リビアから一組の家族が黄金の都エジプトに憧れ移住してきた。十四歳のおてんば娘レイラの家族だ。優しい父親ムクター、黄金が大好きな母親マブルーカ。旅の途中で一緒に…

十五世紀。中世も終わりの兆しを見せるこの時代、度重なる十字軍派遣により欧州各国はその国力を弱めつつあった。 　また、食生活において当時の人々は肉を保存するため、塩漬けにしてい…

　私は空間を浮遊していた。満天の星空。ほら、2001年宇宙の旅に出てくるあれよ。 　おっかしいなあ。夢でも見ているのかしら。だって、さっきまで、私は、タイムズスクエアのカフェで…

　時は中世。西ヨーロッパは経済が膨張し、資本の行き場を探していた時代。 　同時にローマ教皇の権力が最も高まった時代。 　そして、ビザンツ帝国の衰退。 　イスラム教世界の台頭。 　…

古代エジプト新王国時代に実在した、魔術使いの王子。名はカエムワセト。かの有名な太陽の王ラムセス2世（オジマンディアス）の息子である。 心優しく、博識で、懐古趣味。そしてちょっと愚…

歴史紹介系バライティ番組が沢山やってたあの頃……

「実際は賢者でも魔術師でもないが。変わり者は正解かもしれないな」 捕虜たちを前に、青年はそう答えた。 彼の名はカエムワセト。エジプト第１９王朝ファラオ、ラムセス二世の四番目の息…

　神聖ローマ皇帝フリードリヒ二世。 「王座上の最初の近代人」、あるいは「世界の驚異」。 　国際色豊かなシチリアで育ち、イスラムの文明に憧憬を抱く彼は、異教徒の言葉であるアラビア語…

舞台は江戸時代の大坂。 いわくつきのものを扱う店・祝久屋蓬莱堂（いわくやほうらいどう）。 そこにいるのは「あの世から帰ってきた」という噂と青い目を持つ若き店主・祝久屋璃兵衛（い…