「偏愛 ミステリー」を含む小説

～カクヨムコンテスト10【短編】参加作品～ 戀歌楼。 主に異形を商品として扱う見世である。 もちろん、気に入ったものがいれば身請けすることもできるが、その際は案内人が提示…

今でも憶えている―― 同じ日ばかり繰り返す世界で、彼女が如何に面白おかしく、如何にでたらめで、如何に魅力的なのかを。 その記憶を、物語を、神話を。 この俺、助手役兼語り手が…

｢もっと、全部“同じ”じゃないと……。｣ ｢“一緒”は嫌、変わらないと……。｣ 交差する姉妹の思い、一人の少年との出会い、歪む関係性。愛と犠牲の狭間で揺れ動き、物語のたどる結末は…

初見の方用にネタバレなしをがんばりながら、私は推し作品への愛を叫ぶ。 カクヨムで読んで気に入った作品や、カクヨム外の他サイトでのお気に入り作品の他薦もあり。どこから読んでも大丈夫…

〈毎週水曜日、21時頃更新！〉 　――裏社会が支配する羽無町。 　退廃した町で何者かに狙われた陽野月音は、町を牛耳る二大組織の一つ「月花」の当主であり、名前に恥じぬ美しさを…

両親との関係を拗らせた結果モフモフオタクとなった蒲原リサは、ある日事故に遭う。次に目覚めたのは馨しい花々に囲まれた天国――ではなくて棺桶の中だった。 リサはどうやら、魔王の妻で…

婚活合宿に参加した若島月葉は、気づくと見知らぬ洋館に閉じこめられていた！ モニターに映る謎の人物が言うには「愛を育むこと」がクリア条件らしい。期限は三ヶ月。男女10名での共同生活…

《ミステリー好き女子×ストーリーテラー》 女学生の茅ヶ谷　巡は、もはや偏愛と揶揄されても否定出来ないくらいにミステリー作品を愛するミステリーオタク。特に最近主流の社会派ミステリー…

目を引く赤い髪。そんな見た目も相まって、この学校で彼を知らない者はいない。 とある噂のある高校で、その渦中の人が彼であることを、新入生は疑ってやまない。それは、入学式当日の朝に目…

【KAC2021　４回目のお題「ホラー」or「ミステリー」の応募作品です】 捜査一課の吉野朱里はその日、非番であるにもかかわらず、同期の日浦に頼まれて交通事故で死亡した人間の家…

古い洋館に住む老女は壮絶な過去を告白した。 心理カウンセラーの大塚と元刑事の父親は老女の過去 の世界に踏み入れる。因果応報の禍々しい事件の迷宮に はまり込み翻弄される。

　大手出版社・幻泉社の校閲部で働く斎藤ちひろは、いじらしくも数多の校閲の目をかいくぐって世に出てきた誤字脱字を愛でるのが大好きな偏愛の持ち主。 　ある日、有名なミステリー賞を十九…

その馥郁（ふくいく）たる香りは先輩を思い出す。 学生時代に働いていた小さな人形館〈夜海堂〉で出会った先輩。　先輩に会う度、私は息を吹き返す。　命が灯る。　まるで人形のように………

――水崎識也は考える。人間の体の中で人の価値を最も示すものは何か、と。 死体観察を趣味とする識也はある日、噂を聞きつけて死体があるという廃ビルへと立ち入った。 そこから始まる不…

十年前に両親を殺された大原夏稀は、両親が死んだショックで記憶の一部が失くなるが、祖母に引き取られながらも成長し、親友の美咲と彼氏の翔太という人間に囲まれながら日々を過ごしていた。…