最初は、鬱々とした大学生活の描写から始まります。その解像度の高さに引き込まれる中で、理不尽と言える展開がやってきます。それを主人公たる巡がいなし、逆らい、あるいは流されていく内に大学生活に変化が……それでも、ミステリを愛する巡は最後に残された自分でも気付かなかった謎に取り組むのです。