「中華風ファンタジー」を含む小説

　後宮リストラ物語になってきたような……。 　後宮に怒れる貴妃が１人。 初夜で皇帝に首を切らせ、女官もどき達から金を巻き上げ回収し、妖に金の延べ棒をぶつけ、宮で狩猟して食料調達。…

旅の薬売り凛麗（りんれい）。 彼女は空腹で行き倒れていたところを、近くの砦の見回りの兵士に拾われた。 拾われた先は粗末な砦。その砦はもうすぐ「黒狼賊」という盗賊集団の襲撃を受ける…

　華國《かこく》、そこは地には人々が住み、天には仙人が住み、人々はせわしなく生を育み、仙人は世を見渡し、統治する。そうして世は廻っていた。鬼《グゥイ》が現れるまでは。どこからと…

　運動？　したくない。戦？　もっと嫌だ。 　本を読んで、薬草畑の手入れをして、調剤して、研究して、ずっとそうやって生きていきたい。 　でも、それで周りが許してくれるはずもなく――…

※第一部完結しました！ これは、後の世に〈最後にして最初の皇帝〉と称された ひとりの少女の物語…… 三千年の長きに渡って大陸に覇を唱え、 繁栄してきた大帝国〈宙（ちゅう）〉。…

2年近く前に日本語訳が出た某中華BL小説の緻密さと攻めの健気さや執着に圧倒されて「私もこんなBLが書きたい！」と影響を受けて断片を書いてみました……。 いいよね、mxtx先生の…

ある夏の夜。 国軍将軍長・威遼は、ひょんなことから自身の上司である尚書令・白雷が、女性であることを知ってしまう。男しかいないはずの官吏。性別を偽っていると知ってしまった威遼は、白…

七色に輝く虹が一年中架かる国、虹星国《こうせいこく》。それはある少女と烏の希望の力によって造られた国であった。 建国から幾星霜が経った平民街にある少女、—後に『虹星国書』にてそ…

『女の子年頃二十まで』 　――そんな風習が残る国で、齢二十四の娘は皇太子の妻として、後宮の一角に造られた『龍宮』へ迎えられることとなった。 　珠玉の姫君と謳われた母の面影色濃く、…

茶狂いと呼ばれるほどお茶が大好きな采夏（さいか）。 自分の作ったお茶が皇帝献上茶に選ばれることを夢見て、はるばる都にやってきたはいいが、試験会場を誤り、うっかり後宮へ入ってしま…

天界一の美少年、すべての女性に愛されるプレイボーイを自称する呉星秀は、下界の安寧を守るために妖怪邪仙と戦う天軍の神将である。 しかし、どうもこのところ――というよりこれまで以上に…

「月鈴、ちょっと嫁に来るか？」 「はあ……？」 雲仙国では、皇帝が三代続いて謎の昏睡状態に陥る事態が続いていた。 あまりにも不可解なために、新しい皇帝を立てる訳にもいかない国は…

牡丹や桜、梅が咲き乱れ自然豊かな国・天香国。帝都・桜華。 梅花は、都一番の妓楼・月花楼の妓女である。 10日に一度の休日。都にて、買い物を楽しんでいた梅花は、商人に根も葉もない…

その国の後宮には、一匹の恐ろしい怪物が捕られておりました。 ＊板野かも様主催の新匿名短編コンテスト四季の宴に参加させていただいていた作品を改稿しました。

迷宮を漁る探索者の集う町。訪れた『春海』は、初対面の『破浪』に命を絶てと告げる。殺しはしない、自ら死ねと。 ◆◆◆ 誰が、どうやって拵えたか。魔物の棲む地下迷宮を稼ぎ場所とす…

角川ビーンズ文庫様より、12月1日発売予定『華月堂の司書女官　～後宮蔵書室には秘密がある』 https://beans.kadokawa.co.jp/product/serie…

岩石砂漠となった故郷に緑を甦らせたい月桂は、ある日自宅の庭の水路で、満開の花の中で倒れている美貌の青年を見つける。 彼は月桂が欲する、大地に命を与えることが出来る力を持つ「色命数…

バイヤー、それはどんな商品でも用意する仕入れ業者。バイヤーである新庄悟とルーは、中華風の異世界にある紅養という都市に「龍の感涙」という品を探していた。顧客の要望に応えるため、二人…

己の強さに自信を持っていたユナは、ある日動く獣の死体に襲われたところをチャラい道士のファンファンとその妹のメイメイに助けられる。だが、そのときに呪いを受けてしまい、その呪いを解く…

日本人だったのに、目覚めたら中華風異世界の月影という名の少女に転生していた。目の前にいたのは幽霊三人組で、彼らは自分に付き従う「式」だという。さらに、あーだこーだしているうちにこ…