太夫→傾国の娼妓からの、やり手爺→今世は悪妃の称号ご拝命〜数打ち妃は悪女の巣窟(後宮)を謳歌する

嵐華子

1.プロローグ

 人の気配に小屋を出た私は人影を見つけて近づく。

落ち葉を踏み、カサリと音をたてれば……。


「何者か。

名を名乗れ」


 寂れた廃宮で対峙したわたくしを睨む殿方。

鋭くも凛とした声音の主の手には、見覚えのある冷たく光る抜き身の剣。


 そらに浮かぶ望月もちづきが照らすは、藤色の髪。

陽光の下で見るならば、恐らくかの瞳は紫紺色なのでしょう。


 今はもう遠い記憶の中でしか見る事の叶わない、と同じ……。



____私達の出会いまで、後……14年。






※後書き※

ご覧いただきありがとうございます。

とっても短いプロローグから始まってしまい申し訳ありません。

次話と繋ぐとおかしな感じになったので、分けました。

30分以内くらいでもう1度見直ししたら次話をすぐに投稿します。

本日複数話投稿しますので、ご容赦をm(_ _)m

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