「不思議な絵本」を含む小説

夏休みの午後、元気いっぱいに遊んでいたゆうた。 でも急に「へっくしゅん！」――。 その夜、夢の中で彼が見たのは、自分の体がひとつの国になり、赤血球・白血球・血小板たちがかぜのばい…

夏の夕方、公園を歩いていたゆうくんの前にあらわれた黒い形。 どこまでもついてくるそれに、ゆうくんは思わず逃げ出します。 けれど正体に気づいたとき、不思議な存在は“こわいもの”から…

夜の静かな家。 トイレに行きたいけれど、真っ暗な階段がこわい――。 そんなゆうきの前に現れたのは、小さなおばけでした。 「ひとりじゃこわい」気持ちは、人間もおばけも同じ。 ちょっ…

汗びっしょりになりながらサッカーをがんばるゆうた。 ある夜のおまつりで出会ったのは「ひんやり おばけアイス」の屋台でした。 白いアイスをひとくち食べると、体がすけておばけみたいに…

静まりかえった夏休みの昼下がり。 ゆうまが見つけたのは、いつも通る公園の奥に伸びる、見知らぬ小道。 その先の池に映っていたのは、自分より少し大人びた“未来のゆうま”でした。 夏休…

みんな嫌なことがあったら、忘れたいと思う。でもなかなか嫌な記憶は消せない。 博士が発明した不思議な箱。嫌な記憶が消せるといいます。早速みんな利用し始めます。 果たしてどんな効果が…

イタズラが大好きなケントくんは、ママやパパをよく困らせています。 せっかく遊園地に遊びに来たのに、妹のキヨカちゃんに合わせるので、ケントくんは不満を溜めこんでいました。 ひとりで…

水滴をひとつぶ手にしたポポは… みずのたいせつさがわかるといいな。

あの子の起きた顔を見てみたい。 最後の夏にお昼寝大好きなネコちゃんに恋したセミくんは懸命に鳴く。 いつかあの子とお話したい。そんな夢を描きながら。

小人のポクルは、人間に見つからないように宝探しをするために、深夜の散歩に出かけます。 いつもと違うものが見られるかもしれないと、胸を膨らませます。 そしてそこに待っていたものと…

離婚を機に実家に戻った私。 実家からそれほど離れてはいない場所に、ポッカリと空いた更地。 以前は何があっただろうか。 ふと、鮮明に蘇った記憶。 その更地には。 不思議な本屋があ…

世界には一人一つ様々な職業のような役割が生まれた時から与えられる。 そんな世界で、教会に住んで、毎日物語の中身が変わる不思議な絵本を読み聞かせていたいた語りべの少女リアは、ある…

　僕はいつか絵本作家になるのが夢だった。お父さんとお母さんと弟と、平凡で、普通の、安心な生活を過ごせれば良かった。もちろん不安な事はいっぱいあるけど、僕なら大丈夫だ。僕は秘密の絵…

貧しく、つましい不便な古い時代だった頃、 より大きな幸せのために、小さな犠牲を払うのは、 一つの社会正義の形であり、必要悪であった時代が確かにあった。 豊かになり、自由があり、…

生きることに、虚無感を感じているユナは、街中に立ち寄った本屋で、不思議な絵本に出会う。 その絵本に書かれた内容を頼りに、ユナは、自分を忘れるために、絵本に描かれてある森を探して歩…

平穏な谷の底に住む「生き物」の100日間の軌跡。毎日生きている生き物の生活を覗いてみませんか？ ＊はてなブログにて平日更新している物のまとめです。平日5日連続更新実施中。

虹色の光が空を染め、地に落ちた。 その瞬間、世界は一変した。 一変した世界に残されたものは砂漠となった虹色の光の落下点を目指す。 そこに何があるのか？ それに意味はあるのか？ そ…

絵本からなにか落ちてきた。見覚えがないそれはまさしく絵本の中から出てきたものだった。いろんな本からいろんなものを取り出して遊んでいたら、出てきてはいけないものが出てきたようだ。

「大人と一緒に読む絵本」をイメージして作りました。 小難しい哲学書だって、 柔軟な思考の子どもが読むと、大人では思いもつかない解釈をすることがある—— 再び要請されている「お…

スケッチブックで起こる不思議な、そして切ないお話。 知識や情報によって置かれた現実を知ってしまう。もがき苦しむより受け入れた方が楽なんだろうな……