「パレード 短編」を含む小説

コウタは、毎晩夢の中で遊園地に行く。そこはピカピカで、乗り物も屋台も全てタダ。変なのは働いているのがのっぺらぼうの人形だってことくらい。夢を見るたびに遊園地は少しずつにぎやかにな…

仕事に疲れたキュウジは衝動的に会社を休み、空飛ぶバスに乗り込む。バスの中で出会ったマホコとともに「雪の国」と呼ばれる静かな場所で、孤独や悩みを分かち合いながら日々を過ごす。

毎日仕事に追われている石川リュート。彼は昨日、飲み会で飲んだくれて家で寝た……はずだった。 「んあ？　闘技場？」　 起きたら闘技場の控室で寝ていた。 枕元には一枚のメモと刀…

この世の有り様を音として聴く力があり、音を奏でれば人ならざる者とも繋がることが出来る役人『巡楽師』のディンクルパロット。 彼の次の仕事は、滅びと恵みをもたらす牡牛の道中を見守るこ…

騎士となった少年フラッグは、剣を握っても勝ちにはいかない。 命を大事にする彼はまず、戦いに向いている人を探すのだ―― 勝てそうな人を見つけて、その人を後衛から支援する。 そうす…

　両脚が旋回する――鮮やかな跳躍／反転／ねじれ／渦＝靴底を叩きつけた先の、地面に大きくあいたクレーターのひどくロマンチックなまろやかさ。そのまま、戦闘ヘリの頭上高く投げ出されるよ…

　苦しいキス。だが、花梨（かりん）はもっとそれを感じたかった。遊園地のパレードと花火を背に、花梨と紫苑（しえん）は互いに愛を囁く。 　花梨にだけ見えている、みんなに生えている翼。…

私が小さい頃から今に至るまでに見た、”奇妙な夢”を短編で残します。 夢なので、場面が変わったり曖昧なところもありますが、短編小説という形でぜひご覧頂けたら嬉しいです。 全3話…

毎月一短編　十月 キンモクセイっていいですよね 公開が十一月になってしまいました…！

告白するその一瞬だけを切り抜いたショートショート。 短時間でキュンとさせます。

有能な刑事はある飛び降り自殺現場を止めようとしていた…… いや、これ止めなくてもいいな。だって死ぬわけねぇもんなぁこれ⁉︎

世界を救った勇者一行の凱旋パレード。その乗騎として同盟国から送られたのは、幻獣である一角獣ユニコーンと二角獣バイコーンであった。しかし、その行動が救国の聖女フェルタリアを追い詰め…

①「ありがとうございました」 　光分散を幾度となく繰り返すおおよその窒素層は、貪欲な広がりを芸術点に加算していた。 ②「ありがとうございました」 　パーフェクトブルーを極めた天…

王様のパレードを見ていた子供が言った「王様は何も着ていない。王様は裸だ」 大人はすぐに否定した…。

「パンに挟んだ夢を売るの」 　どんな種類の冗談だろうかと彼女の顔を見たが、彼女は笑っていなかった。