さらに裸の王様(140字小説)

塩塩塩

さらに裸の王様

王様のパレードを見ていた子供が言った「王様は何も着ていない。王様は裸だ」

大人はすぐに否定した。

それでも子供は言った「王様は裸だ」

大人は子供の口を塞いだ。

大人は言った「この国に王はいない。お前は何を見ているのだ」

この国には馬鹿にだけ見える王がいた。

いつの世も子供は鼻を垂らしている。

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