「ショートショート 円城塔賞」を含む小説

様々な感情が渦巻き、やがて満足感と共に私は眠る……。映画の６Ｄ上映を後にした私は、感情をオーバーライドする技術がいかに画期的だったかを考え、あなたのことを思う。私たちはただお互い…

　西暦2060年。技術革新により、人間の心の揺れ、狂気が測定できるようになった社会。より自由で、より公正な契約をおこなうには、正気であることが求められ、正気を失った状態での契約自…

新郎は腐れ縁の幼馴染。 そして新婦は、女子校時代からの大親友。 偶然出会った二人は恋におち、今日という幸せな日を迎えた。 ずっと好きだった人の幸せな日に、私はひとり、溜息を吐く…

五感の反逆に遭った「僕」は感じることすべてが虚構の世界で「声」からゲームを持ちかけられる。それは正解すれば五感が元に戻り、間違えればそのたびに五感の一つを失うというものだった。

気が付くとその人は階段を上っている。一体いつから上っているのか、 何の為に上っているのか——その人には分からない。 作者：後藤文彦 https://gthmhk.gitlab.…

いつも通りの夜、いつも通りに帰ってきて、いつも通りの部屋に入ると、そこには何とわたしがいる。 作者：後藤文彦 https://gthmhk.gitlab.io/gthmhk/s…

一軒の荒屋が道を歩いている中年の目に止まる。これはレナちゃんの家だ。レナちゃんというのはその人が小学生のとき同じクラスだった子だ。かつてこの家でレナちゃんの死体を見つけた（と捏造…

息子のマナトの葬儀の日。 マナトの父親の田代は、息子の母親の洋子と初めて出会う。二人の子は人工授精で作られた子どものため、遺伝子を提供しただけの二人が会う機会は今までなかったのだ…

江戸の世に、どういうわけか舞い降りた通称「サブスク侍」。 その手に携えた「デジタルクラウド刀」を武器に、サブスクリプションサービスを広めにかかった――。 題名以外のすべてを、Ch…

お題でカクコン挑戦企画 お題「なんとなく魔術師」

忘れていたまだ幼女だった十年前の忌まわしくも哀しい想い出が、今還って来る。

郷愁と、新しいスタートと。ーーそれは恐ろしくも懐かしい恐怖と共に。

チョコボールと言えば、エンゼル！ あれがどこに潜んでいるのか、わかったらいいのに、って思ったこと、ありませんか？ 私はあります！ 実際は超ランダムで、どこに何があるかなんてわから…

人はどこまで馬鹿になるのか。 1分で読める超短編

仕事帰りに居酒屋に寄った僕は偶然神様に出会う。らしからぬ酔っ払いの神様は、悲しみを訴えて、昔話を始めた。それは、人類の危機と解決、神様が力を失ってしまうまでの壮大な物語だった。

星間郵便局の配達の合間に入った、親友のユートからの通信。 「わたし結婚するの」 彼女に言えない想いを抱えながら、ぼくは久しぶりに地球に帰還した。 「ぼく」 地球人の女性。星間…

お題でカクコン挑戦企画 お題「宇宙人が落とした靴」

飼っていた猫のデオンが死んだ。 悲しみにくれるわたしの前に、両親はデオンそっくりの姿をした子猫を連れてきた。

尊敬する先輩から「ここだけの話」を打ち明けられた主人公。それは確かに誰にも言えるはずもなかった。