火星人の内臓

月鰯

火星人の内臓

「ああ、わかった、君にぼくの内臓を見せてあげよう」と、そのひとは言う。はしゃいだ笑い声の合間で、あえぐように息を継ぎながらそう言う。


「内臓?」

 俺が尋ねれば、彼女は長い前髪のあいだから両目をにたりと細めた。顔は薄っすらと紅潮している。鼻根から頬骨にかけてなめしてピンと張られた皮膚には、星屑みたいなそばかすが散っている。

「ああ、そうさ、見たくないの?」

「ひとは内臓を見せることなんかできないだろ。そうするためには腹を裂くなりしなくちゃならない」

「そりゃ地球人の話さ」

「火星人は内臓を他人に見せることができるって?」

「そうとも」

 彼女はよく日焼けした顔をくしゃくしゃとさせて笑った。かたちの崩れた赤いボブ・ヘアーや、前髪が汗のせいでひたいに張り付いているさまを、俺は間近で見ることができる。

「でもさ、火星人だって、道端を歩いているそんじょそこらの他者に内臓を見せたりはしないわけ。だからぼくは君に内臓を見せることを特別にゆるす。そしてぼくも君に、内臓を見せることをゆるされなくちゃいけない」

「ゆるしなあ。お前がそうしたいと思ったなら好きにすればいいんじゃないの」

 俺が頬杖をついて言えば、彼女は首を横に振る。

「いや、いや、そういう訳にはいかない。ゆるしの介在しない触れ合いはちっともやさしくないもの」

「ふうん。火星人の、というかお前の理屈はよくわからないけど。お前がゆるしを欲しがっているなら、どうぞ」

 彼女は二、三度満足げに頷くと、パッと俺の手を取った。「じゃ、行こうとも」と言うと手を引いて廊下を駆けて、彼女の部屋へと飛び込む。ずかずかとそこを横断して、部屋のカーテンをぴったり閉め切った。部屋は真っ暗になる。俺は後ろ手でドアを閉めて、その場に立ち尽くしている。彼女はあどけない手つきで球体のランプを両手で包み、いじると、恒星のようなそれは彼女の手の中で光った。光は床や壁に星の幻影を落とす。もちろん偽物で、おもちゃの星だ。電気による見かけだけの星々によって、わずかに暗く青白い部屋の中で、彼女はためらいなくシャツを脱ぐ。ボタンをひとつずつ外していって、がばっと前開きにする勢いには豪胆さすらある。そして凹凸のない胸を覆う黒い下着すらも脱いでしまう。彼女は衣服を床に落とすと、テーブルに軽く腰掛けた。彼女は俺を見ている。そこには非日常に対する感情は全くなく、ひたすら平生と変わらない。僕はその視線に少なからず戸惑う。俺にとって、人が簡単に衣服を取っ払ってしまうのを見るのは日常ではない。

 彼女は自分の胸部に指先を引っかける。それは俺には、無理にジッパーを引っ張り下ろそうとしているように見える。なんとなく居心地が悪く、はらはらとして、俺はそれを見ている。彼女はしばらく暗がりの中で指先を、胸椎の真ん中の辺りに食い込ませようとしていた。やがてうんざりとした顔をこちらに向ける。

「ああ、もう、面倒くさい。火星人の爪は随分退化した。何せ地球ではからだをひらく必要なんかないんだものな。そこの果物ナイフを取ってよ」

「ナイフ?」

「刃の方は使わないよ。こじ開けるのに柄を使うだけ」

 少し迷ってから俺は、カウチのサイドテーブルに置かれていた果物ナイフを彼女に手渡す。彼女は裏表を確かめるように何度かナイフを翻してから小さく頷くと、薄く平らな柄を自分へ向けて持つ。そして針に糸を通すような慎重さで、それを胸へと当てる。柄は数センチほど体内に飲み込まれたように見えた。

 継いで果物ナイフをゆっくりと下ろしてゆく。その道筋はジグザグとして奇妙だ。腰骨のあたりまで進んだところで、彼女はナイフの刃を慎重に掴み、てこを利用して固いものを押し上げるように、ナイフで皮膚を押し上げる。そうすると彼女の皮膚には〝隙間〟のようなものができる。彼女はそこに指を差し込んでその隙間を広げる。やがて、隙間は空間となる。彼女の体内がひらかれる。

「ほら」と彼女は満足げな顔をする。

 確かに暗がりの中でも、俺は彼女の体内を見て、彼女の内臓を確認できた。内臓、という言葉には、どろりと温い血と酸化鉄の、独特な匂いの気配がついて回る。少なくとも俺にとっては。しかし彼女の体内に、それらの印象が浮かび上がることはない。無意識に想像していたグロテスクな赤色は、そこに存在しない。

 まず目につくのは鮮やかな青だ。身体のちょうど中心に位置する、青い臓器。それは生き物のようにどくどく波打って、彼女の身体の内側に青い繊維を張り巡らせている。心臓、だ。と、俺は思う。もちろん冷静になってみれば、それが心臓であるわけがない。火星人と地球人の構造は明確に異なっていて、そこに同じものを見出すのは、ある種の反射でしかないように思う。あるいはあまりに衝撃を受けた時の、狂気に近しい思考のずれ。けれど思ってしまったんだから仕方ない。青い心臓。美しく、奇形な。

 その上部には内臓とは思えない、見るからに硬質そうな筒がジュラルミンのようにきらめいている。曲がった太いそれは、黄緑色に発光する臓器へと繋がっていた。暗闇の中で強弱をつけて発光する蛍光色の中では、何かが蠢いているのが見える。けれどその大部分は青い繊維に巻き取られて確認することができない。それは死体に群がる虻のようにも、子供の笑い声から産まれた妖精が、せわしなく動き回るさまのようにも見える。

 俺は息を呑み込む。暗澹とした部屋に球体の照明が弱い光を広げ、それを塗りつぶすような鮮烈な青色が、俺の眼の中でぐるぐると渦巻いている。少なからず、いや多分に、俺は恐怖を覚える。彼女が俺と全く異なる生物だということを思い知らされた心地だった。俺は地球人で、彼女は火星人だった。

「ほら!」

 と、彼女は繰り返す。表情に悪意や作意は一切ない。どこまでも純粋にからだをひらいて、俺に内臓を明け渡したらしかった。俺は言葉に詰まって、そのうち呆れてため息をこぼす。

「内臓だね」

「そりゃあ内臓さ。そう言っただろう」

 彼女は首を傾げて言う。その口ぶりは芯まで無垢だった。俺は喉元にうっすらと胃液を感じる。ひらかれた火星人の身体を前にして、幾分か緊張しているらしかった。

「とにかく、思っていたよりもずっと……何というべきか、他に類を見ない風貌だったから驚いた。そんなものは見たことがない」

「奇妙か」

「正直なところ」

「一部の地球人には高く売れるぞ」

 俺は思わず顔を顰めて彼女の顔を見る。彼女は意地汚い笑みをにたにたと満面に広げ、くつろぎのあまりといった感じで足をかるくパタパタとさせた。

「つまらないジョークはよせよ」

「ジョークじゃない、事実さ」

 彼女は首をこてんと傾げて、幼子を振舞うかのごとく柔らかな声で続ける。「例えば君が就労に困ったとしても、豪勢な人生を望まないのなら、一生涯分ぐらいはらくらくと乗り越えられるぐらいの金に変わるよ。いい薬になるし、食べると不老が叶うと囁かれ、何より飾っても美しい」

「悪趣味だ、よくそんな話ができるな……」

「でも全部ほんとうのことだ。今君の目の前にあるのは、正しく火星人の内臓なんだよ」

 俺はますます眉を顰める。彼女の声には好奇と愛情が満ち満ちている。何に対する愛情なのかは知らない。愚かな地球人への愛情か、はたまた目の前にいる僕への友愛か、好奇に赴く自身のへのセルフラブなのか。知る由もないし、別に知りたくもない。

「ねえ、君」

「なあに」

「俺は君の遠回しな言い方がどうにも好きになれない。何が言いたいのかはっきり言えよ」

「単純なことさ」と彼女は言う。少年のようなひとだな、と僕は場違いに思う。のびやかで美しいのに危なっかしく、時に幼い残虐さは、他者にも自己さえふるわれる。

「君の大切なボーイフレンド……」

「なんであいつが出てくるんだ」

 自分でもちょっと心外に棘のある声が飛び出る。ひどく嫌な予感が暗雲のように脳に立ち込めていた。俺は僅かな敵意を示して彼女を見る。彼女の目が動揺した様子でまばたいて、言葉は少しの淀みのあとに続けられる。

「君が大切にしているあの彼は、病に伏して長い。そうだろ」

 俺は何も言わない。脳裏にある男のやわらかい笑みが翻る。美しく、愛らしく、憎らしい笑み。確かに彼女の言う通りだった。俺の恋人は病に体中を侵されて、今も尚、エタノールの匂いに満ちた清潔な病室に閉じ込められている。

 彼女は続けようとして、戸惑ったように瞬きをする。俺の沈黙がまったく予想外とでも言いたげだった。それから優しく唇の端を上げてみせる。

「つまりさ」

「うん……」

「君はぼくの内蔵のひとつやふたつを取り出して、売っぱらって、彼のための治療費にしてやればいいんだ」

 俺はふかぶかとため息をつく。目の奥が痛んで、片手で眼球を瞼越しに覆った。

「慈善活動のつもり」

「違うよ」

「じゃあなに」

 彼女はちょっと拗ねたような顔で手の甲をさする。とびっきりのサプライズプレゼントを用意したのに、見当違いの反応が返ってきて戸惑っているとでも言いたげだった。

「いや、うーん……」

「何なのさ」

 飛び出た声は予想外にくたびれていた。それをわざわざ取り繕う気にもなれなかった。彼女は少し躊躇したあとにに口を開く。

「君が喜ぶかと思ったんだけど。それに、君がぼくの臓器を欲しがるのか気になったし」

「お前って本当に……」

「そんなに怒らないでくれよ。ぼくは君に内臓のひとつぐらいあげたってかまわないと思ってるし、君がどっちの選択肢をとるのか興味があったんだ。ただそれだけ」

「全く素敵な隣人愛で、賞賛すべき好奇心だ」

「勘弁してくれ」

 彼女は肩を竦めてみせる。それから僅かにためらったあと、おもむろに俺に果物ナイフを握らせた。それから黒々とした瞳を輝かせながら、少し申し訳なさそうに首を傾ける。ひたいには薄っすらと汗をかいている。

「ぼくって残虐なのかな。けどさ、ぼくはあなたの選択を知ることができて嬉しい。そして君はどっちを選んだっていい。恋人を助ける手段を得ることだってできる。そう思って提案したんだけど、暴力?」

 俺は動揺して沈黙したのちに、言葉をゆっくりと吟味する。舌の付け根がひどく乾いていた。いや、いや、と言い、しばらく言葉が見つからずに再び黙りこくる。

「……別に怒っちゃいなくて、いいよ、いいけどさ、どうすればいいんだろうな……」

 あつい血が全身をぐるぐると巡っているのに、手のうちで果物ナイフはより一層冷たさを増していった。視界に入れなくとも、かたく、おもく、それが存在感を放っているのが分かる。

「君の好きにすればいい」と彼女は言う。困ったように微笑んで、彼女は単に俺を見ている。俺の手がいつ、どう動くか、じっと見ている。

 俺は重い腕を持ち上げる。金属製の枷でもつけられているようだった。果物ナイフを目の前に掲げて、青い光を受けて輝く銀色を見つめる。その切っ先が彼女の内臓を潜るさまを目に浮かべる。きっと血は出ない。俺は彼女に教えを乞い、どう内臓を取り出せばいいのか尋ねることができる。きっと彼女に苦痛を与えることなく取り出して、細部をじっくりと眺めることだってできる。そしてそれを売り払ってしまえば、とびっきり可愛く笑う痛々しい恋人の手をひいて、病室の外へ連れ出してやれる。喉を唾液が落ちていくのが、気持ち悪いほど生々しく分かる。

 腕が震えて、ナイフを持つ手が力んだ。それを見た彼女の、まつ毛に縁どられた目が大きくひらく。黒の瞳が柔らかくまぶたに挟まれて溶けて、唇は緩く笑みのかたちを成した。ひらいたそこからぬるりと動く赤い舌と、先の尖った歯が見えて。俺は全身を一瞬痙攣させる。焦燥によく似た衝撃が体を不快に貫く。世界からくっきりと切り取られたように、脳は時間の流れを遅く感じさせた。彼女の笑みが視界の中で渦巻いて、とぐろを巻き、再構築され、延々とループされる。ドラッグのように夢見心地でグロテスクな笑みに突き動かされるように、俺は身体を前傾させる。彼女の腰掛けるテーブルにゆっくりと片手をついて、手にしたナイフは吸い込まれるかのように、彼女の、はらに。

 

 カツン。と。音が鳴った。目の覚めるような金属音だった。目を見開いた彼女の顔から、笑みがするりと逃げてゆく。俺が手先に視線を落とせば、そこには床に転げた果物ナイフがある。

 彼女は僅かにひらいた唇から、当惑の滲んだ声を落とす。

「……それは、意思表示?」

 びく、と身体が震える。幻覚を見ていたような心持ちだった。ひどく耳障りなアラームの音で、悪夢から飛び起きた時のような。腕が急に脱力して、だらりと重く垂れさがった。在り処がはっきりと分かるほど心臓が強く収縮し、血が目まぐるしく全身を回っているのが分かる。

「あ……」

 喉が震えて声が滑り落ちた。彼女は困惑をありありとおもてに浮かべている。俺のことが全く理解できない、と言いたげだった。けれど心配そうに眉をしかめて、こちらの頬に手を伸ばす。完全には触れないままで、空気を一枚挟んで親指でゆっくり撫でる。僕は喉から掠れた声を絞り出す。

「……手が」

「うん」

「震えて、落とし、ちゃった。はは……」

 ほとんどため息のように笑って項垂れる。頭がひどく重く、血管が収縮して痛かった。彼女は全く不可解な生き物を前にしているかのように、戸惑った表情を崩さない。

「怖かったの」

「そりゃあ」

「どうして。ぼくには君の方がずっと分からないよ。ぼくがすすめたことなんだから、怖がる必要なんて全くないんだ」

「でも、だって、俺ら友達だろ。俺だったから、俺が特別だったから君は内臓を明かしたんだろ」

 彼女は頷く。うん、君が特別だったから。と言う。僕もまたそれに応じるように微かに頷く。

「確かに俺はお前の考えてること、全然分かんないよ。俺の大事な人とお前のからだを天秤にかけて、なんて、ちっとも理解できない」

「うん……」

「でもさ、俺らはどこまでも他人だから、お前は何にも悪くないし、やっぱり、お前の内臓はお前のものだ。あいつのためでも、お前のからだを、侵害したくなんてない……」

 彼女は俺の頬に差し出していた片手を一瞬硬直させて、それから慌てて両手で包み込む。ひんやりと冷たい手だ。温度の感じられない柔らかな手に、包み込まれていた。

「ごめん。君を悲しませたいわけじゃなかったんだ。ねえ、なんで泣いてるの……」

 彼女は随分と焦った口調で言う。泣きじゃくる子供を前にして、どうすればいいのか分からなくて自分まで泣き出しそうな言い方だった。そこで俺は初めて自分が泣いていることに気が付く。視界がよどみ、歪み、一筋溢れて落ちていく。

 顔に涙の熱を感じながら、初めて彼女を怖いと思った。そう思ってしまう自分を嫌悪した。俺たちはどこまでも他人で、全く別の生命体で、理解し合えるはずもなかった。彼女は君を傷つけたと言う。けれど何故傷がひらいたのか、そこから流れる血液のことも、きっと何も解さない。目の前のひとの全てを理解したいと思う。けれど彼女はどこまでも僕の思考の範疇外だった。頬にふれる皮膚を感じていても、ひどく俺と彼女が遠い。同じ空気を共有していても、別々の惑星で生きている。

 嗚咽を喉の奥で押し殺す。視界は濡れてゆがんでいた。彼女はずっと狼狽していた。静かに流れていく涙が収まるまで、そのひとは長い間ただ指を濡らし続けた。

 ふと彼女の内臓が目に入った。迷ってから、血の気の失せた手を持ち上げる。ひどく自分の腕が重かった。手の奥で、青い心臓が気を失いそうなほどの輝きを放っている。指の間から光が絶えず溢れる。

「……さわっても、いい?」

 小さく尋ねれば、ずっと沈黙していた彼女はびくりと身体を震えさせて、驚いたように目を張った。

「え、ああ、うん……要るの?」

「ううん、欲しくない。でもさわっていい?」

「それは、もちろん。だって、ぼくはあげたって全然構わないんだから……」

 彼女の体内に俺は手を差し入れる。伸びた繊維を丁寧にかいくぐって、青い心臓に指先で触れる。それから手のひらで包み込む。ぬるい、と思う。想像していた冷たさはなかった。残暑に満ちた夜の海のような、あるいは子猫の腹のように、それは薄っすらとぬるく熱を持っていた。心臓自体が一個の生き物であるかのように、膨張と収縮をゆるやかに繰り返している。青い光の中で、手の内にわずかな熱を伝えてくる、火星人の内臓。

 眼球が潤んで、一筋だけ涙がこぼれていった。それきり視界は鮮明になる。

 

 俺がそうしていると、彼女は内臓をさらけ出したままの身体で、恐る恐る腕を広げる。抱きしめてもいいかと問われる。俺は黙ったまま頷く。彼女は繊細な動きで腕を僕の背に回し、肩甲骨をおもむろに撫ぜる。心臓に感じたぬるい熱は、骨と肉と皮膚に拒まれて感じられず、ひどく冷たい身体だった。人間の体温じゃない、と思う。彼女はひとの感情をろくに解さず、内臓は剥き出しで、美しいながらにおぞましい。きっと理解しようと思うことすら傲慢だった。けれど俺は彼女の内臓にふれたくて、その温度を知っていたいと思う。そして彼女はそうすることを許した。それだけで、理解できるとかできないとかもうどうでもよくなってしまって、俺はただ、彼女の冷たい身体に抱きしめられていた。俺はどうしようもなく地球人で、彼女はどこまでも火星人で、だけど、友達だった。

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