「短編 ショート」を含む小説

　「私」は高校生の時、小学生時代の友人である美也子と、公園で久しぶりに再会した。その後も彼女と公園で会うようになったが、上手く話が弾まない。あるとき、彼女がこう告げた。「人は死ん…

人間とアンドロイドが共存を始めてから半世紀以上が経った近未来。 街外れの屋敷に住む８歳の久美浜町累々は、生まれて初めての家出をした。 アンドロイドの一稟が何度尋ねても、累々は家出…

僕は童話の王子様になれなかったが、これで良かった。

高校3年の夏、大事な試合の前に僕は1羽のスズメを救う。 そのスズメは、突然はなしだし、僕の夢を叶えてくれるという。 僕は、確かに、スズメに夢を伝えた。

左右の眼球をくり抜かれた遺体が発見された。 時を同じくして、一人の女性が警察署を訪れた。 “息子の様子がおかしいんです。 見た目は息子と瓜二つですが、何かが違うんです。何かが―。”

豪邸の一室に年老いた婦人がいる。彼女は夫に対する長年の復讐を、今実行しようとしていた。

公衆電話から電話が掛かってくる。声の主は10年後の私だった。最後の電話は13回目のベルで途切れた……10年後に私に起こった結末は……

人に迷惑をかけないようにと、人を避ける私に差し出された、一冊の本。その本は、人生を動かす鍵だった――。 ※この作品は、monogataryにも掲載しています。

哀しくも、可笑しい童話

俺は一度も捕まった事がない天才詐欺師だ。だが最近調子が悪く、今もカモを見誤ってヤクザに追われている。そんな時……。

ある男は、幻の社長に会うため田舎町へと向かった。 老人と世間話しをしながら、男は運命の分かれ道へと進んで行く。

正月、父の実家に帰省したものの居心地の悪さから家を出る。 幼い頃に遊んだ田舎町をあてもなく彷徨い、ふと、足を止めたのは、古い神社へと続く石階段の前。 誘われる様に階段を登った先で…

心に黒い何かを持った青年の晩夏のお話。

　一艘の舟に乗り込んだ登勢。 　 　時は明治に変わり、人の情も変わりつつある。 　揺らめく舟は変わりゆく時代への客人を乗せ、灘の波間を行く。 　これはそんな一時代の一瞬を切りと…

互いを運命のふたりと自認する恋人たち。彼らの前に突如、空飛ぶ円盤が降り立った。中から現れた宇宙人の申し出とは……。

ある女性が乗った馬車は御者のお爺さんに救われる。 最強のお爺さんが躍動するお話。

チートスキルを持って異世界へ、しかし希望は絶望に変わる