失恋したが、安堵した僕
saito sekai
そして僕は、内側から複雑というオーラを出した
僕は、恋する人を訪ねて森に来た。
奥に入ってゆくと、開けた空間に花のベッドに眠っている彼女を見つけた。
僕はそっと近付き、彼女の唇にキスをした。
すると彼女は何故かカエルの容貌になっていったのだ。
「おかしいな…カエルになるなんて、こんな筋書き…」と呟いた直後カエルの彼女は起き上がり、僕にこう言うのだった。
「この場合だと、私があなたのことが好きっていう前提ならば、童話の様になったのかも」
そして彼女はゲコゲコ言いながら去ってゆく。
一人残された僕は心底、助かったと安堵のため息を漏らした。Fn
失恋したが、安堵した僕 saito sekai @saitosekai
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