「短編SS」を含む小説

　十代の子供の背に蝶の翅が生える奇病、クピド症候群。専門的な治療を行う蝶乃宮病院は病気の特異性から虫籠と呼ばれていた。 　そこに入院する患者の一人、大空翔は生まれて始めて家族と離…

「なら、僕と旅をしよう」——わたしのとっておきの秘密、そのたからものは病だった。

　紺色の繋ぎを着た男性が、閉店間近の花屋に入った。花とは縁のなさそうな無骨な男性は、それでも店内をあちこち見て回る。冷やかしではないらしい。 　彼が求めていたのは、告白の為の花束…

これは使命でなく、意思である。

世界を終わらせた《大災害》。退廃した生活は更なる二次災害を呼び、混沌と化す。そんな世界で生き延びている「私」。【憧れの人】から言われた言葉を反芻しながら、隔離された生活を虫籠の中…

ごくありふれた日常の一コマを、専門家や業者などを立てて大袈裟にしたお話です。 例えば、喉まででかかっている言葉を当てる医者の話とか。まあそれは、とある芸人さんのネタと被っている…

こちらは基本1話完結型の三題話集となります。 同じお題はありませんので、気分によって変えるメニューのように好きな題名の物をどうぞ。 題材の発表は近況ノートもしくは物語の最後に書…

現代を舞台とした掌編の詰め合わせです。各エピソードに関連はありません。 お題提供サイト等から、またはリクエストされたお題の場合は最後に記載してあります。

一話完結型SS集です。

「命は決して軽くないけれど、それほど重くもない。命をかけるには正当な対価だったでしょう？」 詐欺らない。吹っ掛けない。騙されてもそこまで痛くない。本物ならば儲け物！ 普通じゃな…

その料理自体は好きなんだけど、その中に入っているのは何故だか食べられない［俺］ 何故だか自分でも理由は分からない ※X(旧twitter)で開催ワンライ 深夜の真剣140字60…

小さい頃からいつも一緒にいた幼なじみ。年頃になりお互い恋愛感情を抱くもなかなか発展しないよねって言う140字の物語。 ※X(旧twitter)で開催しているワンライ 深夜の真剣…

片恋、だったり

男の子と男の子の話

首ったけ首擡げ、百人一首の首切りくびき、首級首筋首飾り、そんなあなたはろくろ首