百合短編及びSSの展示場

南野月奈

シェアハウス

 年末に道の駅で買った不揃いなみかんをむきながら一人、こうして年を越す。

 数年前からシェアハウスに住みを始めてから、なんだかんだ他にも帰る実家がなかったり、年末年始も仕事がある住人がいたこともあって夕子が一人で迎えた年越しは初めてのことだった。


『夕子、あけましておめでとう!』


 彼氏の家から律儀にも年越しラインを一番に送ってくるレナを少々恨めしく思いながら夕子は今年の目標を心にきめた!


 シェアハウスの女に恋はしない……!と

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

百合短編及びSSの展示場 南野月奈 @tukina

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ