お話のギフトボックス

水月 梨沙

何故、登るのか。

そこに『あるから』だ、と言う人もいる。


けれど


上からの景色の為

登頂時の達成感の為

登る事自体が楽しい為

人との繋がりを感じる為


それは、人により異なるし

同じ目的であったとしても

感じ方は、それぞれなのだ。


そして


登る側では無く

『登られる側』は


皆の考えを余所に

『そこ』にあり


時に厳しく

時に静かに


迎え入れ

受け入れ

拒絶して

佇むのみ。


つまり


全ての事は

結局の所

みんな

同じ


……なのかも、しれない。




 <終>

――――――――――

 <後書き>


このお話はリクエスト作品で

『山をテーマにした詩』

です。


山を持ち出していますが、山とは象徴です。

やらなくてはいけない事や、やってみたい事……

人によって見え方は違うのですが、山そのものは同じなのです。

ただ、山に臨む側が『どう思うか』の違い。

そんな事を考えながら書いていました。

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