「三月」を含む小説

誕生日が十日違うだけなのに、三月生まれと四月生まれでは歩く道が違うんだ。 2023年2月の同題異話「花が咲くまで初見月。」に寄せて。 初見月(はつみづき)とは、一月の異名。 …

第二の『The Catcher in the Rye』と言ってもいい作品！　今作は著者が大学院生時代に修士論文として研究した作品、J.D.Salinger『The Catcher…

小学校に入学するため、町に住むことになった烏天狗の三月（みづき）は、同い年の人間の女の子、莉子（りこ）と仲良くなる。十年後、高校生になったふたりは、お互い恋心を抱いていた。両片思…

十二年前に失踪した兄がいなくなったのは、小学校卒業を控えた三月のことだった。 過剰に心配する母を疎ましく思う彩の心の支えは、一枚の絵だった。

桜庭優の世界は、大晦日を超えた瞬間に変異した。 世間は元旦を迎えているのに、優の目にはカレンダーの日付が“１３月”と映っていた。 説明不可能な状況に当惑する優の前に、見知らぬ少女…

　学年末試験が迫る頃、主人公の若藤和月は、通っている塾で仲良くなった泉いぶき先輩が、大学受験後にいなくなることに寂しさを感じはじめる。[一年生　二月]　　　　　　　　　　　 　…

※2022年3月の作品です。 読んでいただけると幸いです。 いいね、スキ、フォロー、シェア、コメント、支援などしていただけるととても嬉しいです。 これからも応援よろしくお願いし…

主人公である俺はずっと片想いしていた相手兼幼馴染みの優月に誕生日プレゼントに何が欲しいか訊かれた。三月生まれの俺は気持ち悪がられてもすぐに別の大学に行くからいいかという安易な考え…

桃子は恋人の菊花と気持ちばかりのひな祭りを楽しみながら、特別なことのない日常を楽しんでいた。だけどふいに菊花が「ずっと恋人でいるのよ」なんて言うから、気まぐれな彼女の愛情を感じて…

※全32話完結済。軽めのＢＬです。 「お前、三橋だろ？」 　絶対に知人に合わないように、わざわざ横浜から京都まで来て楽しんでいた『女装コスプレ』が、クラスメイトにバレた！ 　リ…

オーディオブック企画！耳で聴く読書作品の原作。 ここは“不思議の国”　猫や毛虫や花がしゃべり、トランプには手足があって、僕の身体は小人に巨人に伸び縮み。 こんなおかしな国でも…

江戸総攻め、その三日前。 徳川幕府の治世、二百六十年をかけて極まったその矛盾と頽廃の終着点。 責を問われるべきは誰なのか？ 拠り所にすべきものは何なのか？ 征討大総督府参謀・西郷…

　三月の末、満開の桜が咲き誇る夜。 　大学生の俺は幼馴染である夢木葉桜（ゆめきはざくら）に指定された場所に向かっていた。 【いつもの場所で今夜待ってるから】 　俺が昔開発した…

※タイトルを、『甘え下手なママにも、ママは必要ですか？』から変更しました。 　三月下旬――。 　 　築三十五年の二階建てアパート、『間々水』の大家の代理兼管理人をしている甘乃香…

　本作は、『レンタル屋の天使』の続編。 　前作は 　　https://kakuyomu.jp/works/1177354054881254356 　になります。 　実家を脱出し…

三月の終わりに、ポチは天国へと旅立った。冷たい夜風の中、どうして僕らを置いて、出ていってしまうのか。包んでいた毛布には、まだ体温が残っている。 「ありがとうな、ありがとうな。」 …

お品書き 八月十五日　　　穴子の箱寿司 九月九日　　　　菊の花寿司 十月八日　　　　いなり寿司 十一月十五日　　手毬寿司 十二月二十二日　田舎巻き寿司 一月一日　　　　蟹の押し…

　ユウエウタ王国の上空に突然現れた化物は、無敵の力を振るい、人々を襲う。少年騎士・アルベルトは、唯一生き残った王の一人娘・ジェンスエトを連れて、化物への抵抗手段を探る。 　ジェン…

日鞠は4年付き合っていた三月に先立たれてしまった。そして、5年の月日が流れた。悲しみの先にあるものは…果たして幸せなのか。変わるものと、変わらないもの。一生をかけた物語が、今幕を…

来年度で三十路を迎える小夜子。 彼氏なし、作る気さらさらなし、だけど後ろめたさはあるという相反する感情を持つ女である。 そんな小夜子が三月半ばという区切りとして中途半端な、むしろ…