「ふと」を含む小説

　本作は“「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト”に投じようと書いてきたものですが、ふと気になってあることを確認した結果、仮に応募して完結済みにしたと…

コンビニ帰り 袋の中には おにぎりとカップ麺 ふと回想する

気づけばふと、手が伸びていた。 軽い気持ちだったのに。一つだけならと思っていたのに。 一度手に取ってしまえばもう、止まらない。 その後の訪れる幸福で頭が満たされ、胸が脈打つ。…

今は会えなくなった彼女のことをふと思い出す。 高校の文化祭の準備で放課後遅くまで残っていたある日のこと。私と彼女は、確かに知ったのだ。幸せとは無形ではなく、しっかりとした形があ…

　剣と魔法が支配する世界で頂点に立った人物がいた。 　それは人と呼んでいいのかもわからないほどの強者であった。 　そして彼に敵う者は誰一人としておらず、また彼が知らないことは…

恋に憧れる男子高校生/恋に恋する女子高校生。 ふと思い立って作った『理想の女子/男子ノート』（中二病）。 ま、こんな人いるわけないよね……なんて思っていたら、なんか理想通りの人が…

　開発費、製造コストなど、まったく、考慮しておりません。

目覚めたら小説の悪役令嬢に転生していた元看護師のリーゼリット。医療水準が低いこの世界で出会い頭に王子の命を救ったはいいけど、彼の弟に気に入られて婚約者に…ってこんな展開、原作にあ…

大好きな姉ちゃんが結婚する日、親族からのスピーチをすることになった弟は、ふと、『きつねの嫁入り』という言葉が思い浮かび、小学生の頃の出来事を思い出す。 それは、姉ちゃんと一緒に過…

斎藤　一はふと辞書を引きました。 ジンクス。 『縁起の悪いものやできこと』 それは神が気まぐれで与えた宿命。 それを見て一は思います。 「僕の恋にフラグは立たない……」 …

「婚約破棄を命じる！」 ある日、国王から私と、王子の婚約破棄を宣言されました。 どうやら、もともと浮気性の王子が別の女に熱を上げているようです。そして、息子可愛さに私を追い出そう…

天原有 (あまはらゆう)17才高2 ネットでは有架ってHNを名乗ってた。 別にネカマさんするつもりじゃなかったのにいつの間にか周りには女性と思われる始末。 そこはそれあまり気にせ…

結婚して十年目。 特別なことはなにもしない。 だけどふと思い立った妻は手紙をしたためることに……。 妻と夫の愛する気持ち。 短編です。 ********** このお話は他の…

日常を過ごす中で、ふと目に付いた情景や、その日の自分の感情を文学的につづった、一行～数行程度の日記のようなもの。書いた日付も記していますが、気まぐれなので普通に一～二週間、一ヶ月…

優は入社してすぐに一枚の名刺を拾った。そこには「往復屋」と書かれていた。 しばらくコートのポケットに入れたままにしてた。ある日ふと思い出し気になった優は名刺の店を訪ねることにし…

　バンドのボーカルをしている青野鍵司は、普段練習場所にしている公園に先客がいることに気づく。どうしようかと思案したものの、先客の黒髪ロングの少女・春原咲良が泣いているのに気づき、…

部活が終わって帰宅途中、突然の大雨に見舞われた主人公。 家路を必死に走って帰る中で、彼はふと狭い路地の中で傘が捨てられているのを目にする。 ゴミが散乱している路地に、どこにも破…

　仕事も納め終わり、さあ帰宅しようかというところに帰省しないと姉夫婦からのメッセージ。嫁さんもいなければ、彼女もいないアラサー独り身。大人しく一人で帰省しようと、仕事帰りにふと思…

「あ、鍵かけ忘れた」 　調布のクリーニング店で働いている深田美枝は、客のワイシャツにアイロンをかけている時にふと気が付いた。