思いつき文学的表現をメモした日記のようなもの

クマネコ

4月12日



川に佇む一匹の小鷺こさぎが、痰を吐く叔母さんのような、かすれた声で鳴いていた。



川べりに生えた細い木が、昨日の増水で呆気なく横倒しにされていた。ぐったりとなった木の枝に、何処からか流れてきたビニール袋が引っかかり、風に吹かれて、まるで白旗みたいに寂しくはためいていた。


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