「塔」を含む小説

　小さい頃に仲の良かった男女は、ある日一緒にいるところをからかわれたことにより疎遠になる。 　高校生になって、桜蘭祭と呼ばれるイベントで出し物をしなくてはならなくなった神薙塔矢…

海岸清掃のボランティアに勤しむ葛城美希（かつらぎ みき）は、海岸で綺麗なボトルを見つけた。 だが、それは海岸を汚すゴミの一つだった。ゴミである以上は捨てなければならないと思った…

天までのびると言われるほど背の高い柳がゆらゆらとそよぐ柳小路。そこにはいわく付きの女の霊が現れると噂されていた。ある晩、主から訳ありの荷と共に言伝を預かった丁稚の六助は、噂されて…

偉大な将軍が戦死した。 将軍と親しかった近衛隊長、宰相、大司教は、それぞれに将軍への思いをはせる。 不穏なうわさが流れる中、しだいに歯車が狂っていく。

　今から四〇〇〇年と少し前。 　世界を照らしているのは造物主ではない事を人々が知り、信じて、〝主なりし光〟と呼び慣らわしてから、七〇〇年の時が流れた。 　その当時、世界を二分…

あーつまらんつまらん、人生つまらん。おれはアースタイムツアーズ社でツアコン社員として働いている。社員と言ってもハケンだ。ハ・ケ・ン。こんな安月給じゃ、結婚もできない。なのに仕事は…

私には、今でも忘れられない言葉がある。 “女は美しくなければ、生きている価値はない” 　 妖艶に微笑みながら十四歳の彼女が、周りの醜く五月蝿い害虫共に、発した言葉だ。 彼女は…

世界に空高く聳え立つ無数のダンジョン（塔）が現れてから人類に『才能』が開花するようになった。 八歳の時、スタンピードによって両親を亡くした田中栞人（たなかけんと）は、妹とぎりぎ…

　部分的記憶除去。対象の持つ記憶の一部を除去する治療で、心療内科で試験的に扱われている。精神科医である若月　渚（わかつき　なぎさ）は虐待を受けていた少年に対し、この治療を行なって…

　あたしねえ、実は女の子が好きなんよ、とポリ袋に入れたトルエンを吸いながら道子は言った。私もトルエンを吸いながらだったので頭がそんなに回らず、へぇ、そうなんだ、としか言えなかった…

　私は多くを望まなかった。ただ、私が好きになったあの子と、私たちが出会うきっかけとなったアコースティックギターを互いに弾いて、それでいつまでも二人で笑い合いたかった。それだけだっ…

内気ちゃん。それが彼女・小内希心の教室でのあだ名。 アイドルに憧れを抱く彼女と、現役アイドルで同じ学校の先輩・神崎翌檜は、文化祭のステージ係で出会う。

塔の諸島の糸織り乙女コミカライズ二巻発売カウントダウン用のページです。 こちらでは、カウントダウンに合わせてこぼれ話的なSSを更新させていただきます。 じんるい、コミカライズを…

選ばれたのは運命か否か。 時計塔で笑むは狂気じみた魔人、告げられたルールはあたかも、地獄。閉じられた島の中、強要された殺戮。 月が沈むまでに生き残った者が勝者となる猟奇めいた檻の…

穏やかな草原から広大な影界へ、人々がシャドウエナジーにより特殊な力を得る世界、そのエネルギーの源は神々がかつて住んでいた塔の頂上にあるとされている。しかし、その探求は禁じられてい…

試験後、友人と食堂へ赴いたエステスは、情報番組でハミット島の砂漠の真ん中に塔が出現したことを知る。 その塔が現れた場所は、父が眠る墓があるはずだった。 エステスは父の友人であり、…

二人の出会いは、偶然か必然か果たして、けれど邂逅は為された。 ならばきっと、その出会いは物語の始まりだ。 『少年、私と契約しないか？』 全ては、その一言から始まった。 登場人…