「友人 短編」を含む小説

頭が良く、気配りもでき、いつも笑顔をたやさず、誰からも好かれていた“寺島 冥(てらじま めい)”がある日突然周りの人間から無視されるようになる。 完璧な彼を皆が嫌になったのか家族…

──この音色を、絶やしてはいけないのだ 　柔らかい風が吹き抜ける草原に響き渡るは、青年が弾く憂いを帯びたギターの音色。その音色がうたっているのは、かつて青年の友人であった少女が…

二年ぶりに再会した旧友家のおせちが、肉まみれだった話

友人である沢辺さんの知り合いから、宝探しサークルの活動に誘われた。 山の中で宝探しを進めるも、泉に浮かんでいる参加者の死体が発見される。 その泉は、宝があるとは示されていなかった…

病弱で滅多に社交の場に姿を現さない美少女、シャーロット・セントクレア子爵令嬢が患っている本当の病気は、夜になると必ず眠ってしまう「夜眠病」。友人の妹であるシャーロットと偶然知り合…

「トランジット法で見つけられた系外惑星なんて、ろくなもんじゃない！生身の人間が行くところじゃないよ」との友人の言葉から　組み立てた物語。 第11回創元SF短編賞に応募し、2次で…

お金持ちが多数いる帝光学園　短編シリーズ4作目。 社会科教諭の灰田学は回想する。学園には三年に一度ヒロインがやってくる。 今年もヒロインが出現するのを見て、自分の高校生時代のヒ…

届かなくなった文。 溜まる写真だけのメール通知。 何も知らない画面越しの友人は、私に何を伝えてきているのか？

　十二月二十四日と十二月二十五日に何も予定がない。 　世間はそんな人物のことを『クリぼっち』とポップに称しているが、実際にこの状態に居る人物にとっては蔑称でしかなかった。 　御年…

サンタクロースの存在を信じる小学生、優真。 クリスマスが近づくある日、友人が彼に言った。 「サンタなんて本当はいない」

クリスマスの夜、大学からの帰路、拓士はふと駅前デッキに足を運ぶ。クリスマスは独りでいる方が安心する――そう言い残して去った友人を思い出す中、流れてきた懐かしいギターのメロディに、…

中学くらいの時にふと思いついて実話をベースにして書いたもの　親しい友人に見せたら珍しくほめてくれたのでうれしかったのを思い出しました。

2020年12月13日～14日は双子座流星群です。 流星の夜に贈る愛と奇跡の物語。皆で星に祈ろう！ 現在の日本とは少しだけ違っている日本のM市。カフェバーを訪れた紗夜《さや》は、…

心に傷を負い、通信制高校に通う都希斗《ときと》。 ある夜、電源の入らないスマートフォンに、届くはずのないメールが着信し……。 月の照らす夜にだけ、もう居ないはずの彼女とメールで繋…

子供の頃、友人が言った誤用。 それがきっかけで100億光年離れた宇宙の彼方から来訪した最強生物と、その誤用に巻き込まれた普通の少年の心温まるハートフルストーリー。

僕の友人はこの世界にたったひとり。彼は山の上の屋敷に住んでいる。彼は人間ではない。彼は吸血鬼だった。

大学生の利美は、友人の光世に言われるがまま、影絵パフォーマンスを光世の作品として世に発表し続けた。しかしゴーストパフォーマー（ゴーストライターのパフォーマーバージョン）を続けるプ…

寒い冬の日、意識を得た僕は娘と鬼ごっこをする。娘が早口言葉を口にするたび現れる不可思議なものたち。それらと戯れ、娘と遊ぶ。それだけで十分なんだ。たとえ僕が――。 友人からもら…

孤島の研究所で育った守屋一夜の友人はたった一人、鳥かごに住まうハルピュイアの少女アルバだけだった。 時間制限付きの友情が愛情に形を変えた時、二人の間には決して壊すことのできない壁…

超がつくほどの田舎である南陽岡には、『南陽岡症候群』という風土病がある。患った者は夢の中から抜け出せなくなり、目を覚まさなくなる、恐ろしい病だ。歴史書には流行していた記録があるが…