「毒 言葉」を含む小説

３ 「う……ん…………あ……れ、此処……は？」 　仰向けで倒れていた私の視界を支配していたのは辺り一面の霧だった。 　ゆっくりと身体を起こしてみるも、まだはっきりとしない頭と、…

　これは“nuntius tabula”――すなわち、“伝言板”に残された、断章たち。 【断章は、予告無しに削除される場合があります】 　中には殺人予告や、支離滅裂な言葉さえ残…

裕福な家庭に生まれた僕、幸治。それは幼稚園のお受験に合格したときから始まった。謎の言葉『おめでとう』 KAC9 参加作品

「ダメ人間の、ダメ人間による、ダメ人間のための祭典。それこそが、ダメ人間コンテスト」。 ――はじまりは唐突に。アオナギと名乗る、うさん臭い男との偶然の邂逅が、 「……ありのまま、…

僕は死神。そんな言葉は誰が聞いても疑問詞まみれだろう。そうだろう。ネットの海は何せコンテンツに溢れた大海原だから。 死神の独白(毒吐く)は夜に透き通る、冷たい息のようなものだろ…

たまらず声をかけると、彼はくはっと渇いた笑いをこぼした。 「おれ、そんな優しいヤツじゃないよ？」 その言葉が、彼の優等生たらしめるパッケージをビリビリと引き裂いていく。 僕ら…

言葉って、毒にも薬にもなると思う。 あとがきのようなもの 一万錠に達しましたので完結といたします。 毒にも薬にもなると書いておきながら毒多めでしたね。仕方ない。これが私。 …

このショート・フイクションは、諺とか格言とか、ゲームの台詞とか、何だかわからないものです。「しりとり」ではありません。 「コトワザのワザ」にて意図を解説しています。 誰かの言葉と…

明らかな虐待があるわけじゃない 体に痣や傷があるわけじゃない それは静かな毒で ゆっくりゆっくりと自我を失わせる 「あなたのためよ」 「ママが可哀想だと思わないの？」 …

くだらない話をしよう。 ただ言葉を投げ合うだけの退屈でつまらない話。 もちろん毒を飲み込むように恋をしたあのお姫様の童話には遠く及ばないけど、 …悪くないだろ？ 林檎が美…

　魔界の最深部に繋がる扉の封印が解けかけている。 　そんな予言がなされ、かつて扉を封印した勇者と姫の息子である若い王子とその仲間達は扉を塞ぐ為、旅に出る事になった。 　王子はかつ…

西暦２１２８年。 世界が生んだ毒、星が生んだ毒とも言われる【瘴気】が大地や海を覆い尽くしてしばらく。 人はその毒から逃げるために居住を空の都市へと移した。 あらゆる生命を確実に蝕…

「この本を読んで、人生が変わりました！」って言葉は良く聞く言葉でございます。しかしそれは本当なんでしょうか？そんな問いかけをする、大したことのない短編でございます。 いささか毒…

【あらすじ】 　高校二年のハルキは、翌日から夏休みという終業式の帰り、自宅の前に突然現れた水着姿の少女に唇を奪われる。そして、直後に急な発熱によって気を失ってしまう。目を覚ました…