「忘れてしまう」を含む小説

和子は、７０才を過ぎたころから認知症を発症した夫、文一郎のいる老人施設の窓際に座っている。 窓の外には、桜の木の下で遊ぶ子供が可愛い。 そんな夫に、和子は話しかけるように独り言を…

私は君と出会ったあの日を決して忘れはしないだろう。 それは私の人生において君は欠かせない存在であり、君のことを忘れるということは私自身を忘れてしまうことに他ならないからだ。 もし…

夢って忘れてしまうんですよね。でも小説のネタになりそうなんでここにとっておきます。

子どもは未熟で、命の価値なんてよくわからない。けれどきっと、大人より成熟した、まっすぐな優しさを持っている。 それはきっと、成長とともに忘れてしまう、けれど持ち続けなければなら…

人と妖怪と妖人が普通に共存する世界のお話。水為ハクは腐れ縁の幼馴染、鳥飛ナオヤと同じ高校へ進学した。入学式の帰り道に妖怪と遭遇してから、ハクの周囲で異変が起きる。一緒に巻き込まれ…

遠距離恋愛中の彼女に、2か月ぶりに会った。 お芋が大好きな彼女は、スーパーで楽しそうにお芋を選ぶ。 思い出していく彼女との距離感。 帰宅して一息つくと、彼女が真剣な顔をした。

僕の彼女である詩織さんはクールを通り越して、若干冷たい。「好き」という言葉さえ滅多に発さないため、付き合っていることさえ忘れてしまうほど。そこで僕はある方法で彼女の本音を聞き出す…

　そういえば、歴史修正主義とは何なのだろう。イカサマ連中だけでなく、プロも新たな歴史像を発見しようと、常に文書読み取りに勤しむ。そして、常に修正している。 　近代と前近代の比較は…

　頑張り過ぎると、つい溜息をつくことも忘れてしまう… そんな誰かに、深く心呼吸をしてもらう為の詩と寓話集。

『高校3年の春、俺は桜の似合う少女と出会った。』 主人公の達哉はある日の朝、一人の少女と出会う。 学年も違うのに、偶然何度も巡り合う二人。二人は必然的に惹かれあっていく。 しか…

現役女子大生・青山 晴（あおやま はる）は、ある日突然、余命一週間であることを宣告されてしまう。 身体に害は及ぼさないが、その病気は発症してからその日に覚えたことを、次の日にはす…

その世界には現在、人間と動物や獣達が暮らしている。 だが、その人間達がすっかり忘れてしまう程の過去には確かに人では無い者達も彼等と共に一緒に暮らしていたのだった。 古すぎる程の歴…

人魚姫症候群―― いつしか世界には、そんな病が蔓延していた。 「一番大切な人のことだけ忘れてしまう」 大切に思えば思うほど、心を込めれば込めるほどに、記憶は泡のように儚く消えて…

『【三題噺の競作】「氷点下」「島」「ミイラ」』によせて書きました。

毎日当たり前の事なんだけど、ガツガツご飯を食べる姿を見ると ね、凄く幸せな気持ちなる 嫌な事を忘れてしまう 不思議だね

　お風呂に持ち込み、使うだけで、失恋を忘れてしまう。 　 　とても便利な失恋クリーナーだが、副作用があった。

カズノブ叔父に捧ぐ

タチアイ人、通称、裁ち合い人はそのくなった死者と１度だけ再会させてくれる。 その変わり名前の通り、１度会ったらその人との縁を裁つ力を持ち、その人の事を忘れてしまう対価を払う。 …

――とてもじゃないが、卒業することなんて出来ない。 冬の日に空から舞い降りてくる雪が、純白に輝くように。 そして地面に降り積もった雪が、泥を含んで醜く濁っていくように。 最…

　若年アルツハイマーを患っいる凛花。彼女はいずれなにかも忘れてしまう。だから最後に思い出作りとして、彼女は幼なじみである颯太とデートをすることになる。しかし現実は残酷だ。デート中…