「不条理短編」を含む小説

大好きな彼女と念願の同棲生活をはじめることになった。 幸せな日々が始まったが、徐々に彼女のようすがおかしくなっていく。

「緊張をほぐす時、人の頭をジャガイモだと思え」とはいいますが、実際の景色はなんだか狂気的。 ルビと本文が交差し、視覚と知覚が狂っていく様を読みながら追体験する、不条理SF。

あの店が「子」だらけになるまでのすべて――。 ※この小品は拙ブログ【泣きながら一気に書きました】にも掲載しております。 　https://tmykinoue.hatenablo…

サメ子。 僕の愛したサメ子。 さようなら。また会おう。

僕は山の中で、妖精に出会った。 彼女は「恋愛変電所の妖精」と名乗った… 異色の変電所小説！　

ふと気がつくと、闇のなか、あなたは、あなたたちは椅子に座っている。 導くものは正体不明のアナウンス、そして前方のスクリーン。 「『正義』についての心理テストの結果」を告げてゆく、…

「君の瞳に、乾杯！」 そんな歯の浮くような台詞を口にしたばかりに、本当に歯が浮いてきた男。 そうなると何もかもが文字どおりに起こるようになって……。 ※この小品はブログ【泣きな…

ショートショート。病気の流行る世界と少年のお話。

ノンジャンルです。各エピソードには繋がりがありません。ちょっとした筆の遊び。つらつらと綴ってまいります。

平安王朝末期。 都は物質的、精神的な頽廃を辿っており、王朝を整備していた律令は形骸化していた。そうした世情の中、二条通りに面した辻で怠惰を享受する放免何某は、自己の将来に黙々と悩…

　私は今、惑星ラディコの南半球にあるディヴァーバン州に向かっている。この惑星には映像、描画等の視覚情報による記録文化がなく、また外部からの持ち込みや持ち出しも禁じられ……

「なった話」というシリーズを書き始めました。すべて1話完結の予定です。 第1弾は「蛇」。これから色々なものになっていきます。 【あらすじ】 小学校の同窓会で、蛇に咬まれた同級生の…

ささくれができたら誰もが抱く（かもしれない）恐怖を小説にしてみました。「KAC20244」参加作品です。 ※2025年9月15日修正済（大筋は変わっていません）。

たいして入りたくもない企業の面接で、ぶしつけに繰り出される想定外の質問。 そんな意図の読めぬ質問の連続が、ここに新時代の面接の達人を生み出した……？ ※この作品はブログ【泣きな…

今日はなんだかとってもヘンな日。外はおおさわぎだし、テレビは映らないし、ママはどろどろのジェリーになっちゃった。でも僕はいい子だから、こんなヘンテコな日でもきちんと学校に向かうん…

何世紀にも及ぶ不毛な戦争。 狙撃手である＜俺＞が狙いを定めている、真の＜敵＞の正体とは。

江戸の世に、どういうわけか舞い降りた通称「サブスク侍」。 その手に携えた「デジタルクラウド刀」を武器に、サブスクリプションサービスを広めにかかった――。 題名以外のすべてを、Ch…

アメリカ人建築家はビルの最上階にある社長室で、社長と向かいあって立っていた。彼らが螺旋階段をおりていくと、巨大なフロアでは社員たちが怒鳴り合い、離合集散しながら働いている様子が見…

砂に半分埋まった店、宙に浮いた教会、周り続ける水車……永久機関テロ、増殖テロ、空中浮遊テロなどさまざまなテロに襲われる世界をさまよう男の話

時は慶応元年の秋、所は関東の外れに位置する二万石の小条藩（しょうじょうはん）、月岡八郎隆行（つきおかはちろうたかゆき）は父より家督を継ぎ三十余りで筆頭家老となった。 彼はこの閉…