「女性向け？」を含む小説

突然の夕立に振られ、軒下で立ち尽くす。 そんな日も、たまにはいいなと思いたい。 ＊ 友人からのお題「夕立」「浅葱色（あさぎいろ）」から着想を得て書いた一本です。

　妖精も小人も悪魔も妖怪も喋る植物も皆居ないというけれど、うまく隠れているだけですぐ近くにいる。 　だから私は今日も、用事で外に出るときその子達からたくさんの話を聞いたり話したり…

駆け出しの青年退魔師である玖堂冬夜（くどうとうや）は、今日も相棒の逢坂志季（おうさかしき）と共に幻妖と戦っている。 ……が、退魔師協会のおっさんたちに『ヘタレ』とからかわれてい…

　――その日、私は、人が恋に落ちる瞬間を初めて、見た。 　この世界では、身分ともって生まれた色がものをいう。 　そんな世界で、平民と同じ〈色なし〉の令嬢、アルディア・ローズ公爵…

とある私立学園高等部に通う少女、安倍茉莉亜（あべ・まりあ）。表向きはごく普通の学園生活を謳歌する傍ら、日本の安全と安寧を秘密裏に守る組織に所属し、日々人知れず活動するエージェント…

両親の離婚に際して母の実家がある沼津を訪れた黎（レイ）は、話し合いの場から逃げ出して近くのマクドナルドを訪れる。そこで偶然出会ったセザキという大学生との交流を素直に楽しむ間もなく…

ドラゴンの国として知られているブルノス共和国にある一人の男が降り立つ。旅人オスカーは始まりの竜エルピスを一目見ようとオリン山へと登っていく。そして出会った二人は春から秋にかけて仲…

2/6完結です！ リンデンバーグ国の第5王女ロザリアは、王族でありながら兄弟姉妹から虐げられ、国王からも見捨てられ、半ば幽閉されているような生活を送っていた。 12歳の時、こ…

島国・陽元国にて。 記憶をなくした死にたがりの少女・麗。 彼女はかつて大切な人がいた、という記憶を除いてほとんどのことは憶えていない。 ここは何処で、何故記憶がないのか———…

重たいドレスより一振りの剣が好きな性格のため『お飾り王女』と呼ばれるセレシアは、ある日突然、姉の代わりに隣国オルフェウスへ嫁ぐように命じられてしまう。 嫁ぎ先は、『金色の獅子王…

晴れてむし屋の見習いアルバイトとして採用されたほたる。なのに、むし屋に行けなくなっちゃった！？ むし屋に行く方法に悩むほたるに、大学一の美少女、大水碧ちゃんが近づいてきて…… 新…

夏美が最後まで気にかけていたのはメロンソーダと味噌汁だった。

絵の規制に反発する倒幕組織『末枯』と警察組織『四季隊』の、画術による争いが激化した幕末。四季隊に入隊した探雪は、相棒のクールで優秀な光起とぶつかってばかりで……。対極バディによる…

高校生の朝緒は人ならざる者――異形についての悩みを解決する祓い屋"如月屋"の一員。半異形であることを隠しながら働く朝緒だが、なぜか異形を殺すことに執着する新入り・逢魔の監視兼補佐…

とある冬の日。少女は交通事故をきっかけに、一日しか記憶を保てなくなった。 街中で記憶を失い不安なはずの彼女の前に現れる一人の少年。彼はそんな彼女の幼馴染にして恋人。「俺は未来が分…

王の所有する奴隷であり、王軍師であり、剣の達人。 ある時は笛の名手、ある時は踊り子、ある時は御用聞き。 霊を従え戦場を駈け巡る少年は、一つの野望を抱いていた。 やがて野望は圧政に…

「悪逆陛下に悪役令嬢がご挨拶申し上げますわ。…………お顔が怖すぎではありませんこと？」 　　　　　　　　　　＊ 　アレッタ・フォーサイス公爵令嬢は、婚約者を奪った聖女に報復…

妖がいなくなったとされている国、青蘭。 かつて妖と人は共存していたが、やがて人による妖への差別が始まり妖は人に隠れて生活をするようになる。 いつしか妖は次第に減っていき、今の妖の…

おいしそうに缶ビールを飲むあなたは、笑顔で僕にスプライトを差し出す。或る夏の記憶を描いた掌編です。