「言えなくて」を含む小説

夢と現実が入り混じる、幻想ファンタジー学生百合小説です。

『御伽』。吸血鬼、鬼、ウェアウルフ、オーク...妖怪や悪魔などといった人ならざる者は総じてそう呼ばれていた。だが御伽と一言に言ってもその種族は様々。特殊な力を有している種族も多く…

01 　僕と羊の関係を説明するのは、小学生にフィリップス曲線について説明するほど難しい。説明にあたって、失業とインフレーションについて理解してもらわないといけない。まず、ニートと…

昼休み、養護教諭である僕の元に訪れた生徒は、なんとも言えない表情をつくっていた。 開口一番、口にしたセリフは、「あたしは生まれてきちゃダメだったんですか？」である。 教職者として…

友人が死を選ぶと宣言しても、遺された二人は彼の遺志を尊重した。当然悲しいけど、「死なないで」なんて無責任な発言はできなかったし、彼が生きている間に、暇があったら飲みに行こうよとし…

『ようこそ異世界へ』 　魔物のグロテスクな死体を前にそんなことを言われて歓迎された異世界。 　だけど、転生先の身体には既に自我が存在していたし、おまけにコミュ障の女の子と来た。…

西野菜月は、絵を描くのが好きな中学一年生。 でも、とある事件をきっかけに、きっぱりと絵を描くことをやめてしまった。 親友に別れも告げず転校した中学校で、バス通学をすることになった…

社会人1年目の春。 配属先の先輩に、一目惚れをした。 勘違いをしそうな優しさに触れる度に、「想いを叶えられたら……」と夢を見るが、先輩は会社で見せる顔とは別の、【裏の顔】を持って…

４人の男女がそれぞれに抱える恋心。 一つの勘違いで、単純に見えた関係は複雑に絡み合うことにー リューク・オルガストは、ソフィア・アデカルトに想いを寄せているが、彼女は王太子の婚…

石沢健吾は幼馴染の蘆原愛子に伝えたいことを伝えられずにいた。 過去の決別以来、高校生になって交流が増えた二人だったが、健吾は自分の言いたいことを言えなくなってしまった。 その現状…

自分の中の無限大に広がる妄想をそのまま書きました、 前話を掘り下げた長編から始めて行きます。 前回でも申し上げましたが各々の話が繋がっていない様で実は・・・、 と言える（様…

わたしがふと思いついた、俳句と川柳ともしかしたら言えないかもしれませんが、温かい目で見ていただければ幸いです。 2話以降は不定期投稿

当時、生活が辛くて、辛くて、 でも、誰にも迷惑かけたくなくって、 そもそも相談出来る相手も周りにいなくて、 黙ったまま、自分を無くすことを選んでました。

無くなった。 いや、亡くなったのだ。 わたしの快感と性欲は。 不感症というのかな？ 医者は性行してみないとわからないという。 他にもメンタルの病院では相談したら男性医師に笑われた…

　私、全問正解《ぜんもんせいかい》は私立探偵だ。 　私には人には言えない秘密がある。 　それは、数ある選択肢において、私が選んだ選択は必ず正解するのだ。 　テストの選択肢や…

この日本には何百万人かの学生がいて、その中の何百人かは不登校になっている。 私もどこにでもいるその中の一人でしかない。 結論から言えば、これは私が大学に行けなくなってから今まで…

　「不正」　　　　多摩川　健　　 　　　　　あらすじ　 　　　　　　　　　 　　　　 　母が進む左手は急な昇りにかかっている。雪肌の所々で泥水が跳ねる。………息が切れる。…

バチカン特殊事例対策局。 この局は世界中で頻発する怪物による特殊事例を扱うための部署で、その存在は極秘とされている。 ファーマソン神父はその中の中枢メンバー。ありていに言えば、ド…

人には言えない過去を持つ居酒屋店主、氷見寛治。 そこにある日突然現れた少女、千世子。 寛治は千世子の不思議な魅力に惹きつけられ、しばらく家に置く事を決めるのだがーー 人は気…

「お前、もう要らねぇから出てけよ」 　役立たずと罵られ、カイルは勇者のパーティを追放された。 　反論したくても何も言えない。なぜなら彼のステータスは、魔法・剣技・体術の才能が皆…