「閉鎖」を含む小説

「枯死（こし）の町」と呼ばれる、掃き溜めのような町に暮らす人間は例外なく孤児で、もぬけの殻のように生きている。ここに暮らす人間の「バースデー」は生まれた日ではなく、捨てられた日。…

　このお話は、ある看護師が語る、悍ましい死を遂げた患者さんの話です。 「今夜は、赤い月が出ているのね」 　眞方呂（まほろ）さんという名の還暦間近の寡黙な美しい御婦人が明かした最初…

ブログ閉鎖に伴う、格納庫 小説書いてるわたしが創作論とかぐちをダダ漏らすエッセイ

代々村に伝わっているオヤシロ様伝説。禁忌を犯さずオヤシロ様の願うままに生きれば村は守られ続ける。オヤシロ様は神か邪か。閉鎖的な村の伝承の正体とは。

理想的に見えていても、閉鎖系の内側は他人には窺えない。 だから、重い記憶を埋めて目の前の現実と向き合うことは、決して悪いことではない。 二年前、元気だった母が突然倒れ大病が発…

「フリーマーガリン太郎」と呼ばれる主人公が、秘密のレシピで作ったマーガリンたっぷりのドーナツで成功を収めていたが、その製法が法に違反していたことが発覚し逮捕される。彼の行動により…

　ロイダは刺繍を生業にする女の子で、幼い妹と二人で暮らしている。閉鎖が決まった港町は日々治安が悪化していて、ある夜ロイダは暴漢に襲われてしまう。辛くも助けてくれたのが炎のような赤…

第３の大戦が終わり世界は再び平和を装って動き始めた。 日本も例外ではなく、日常を取り戻すかのように社会・システムは動き始めた。ただ一つの例外を除いて。 「閉鎖都市」と呼ばれる…

2023年の1月、私は東京大学のキャンバスにいた。

文章を紡ぐ創作の世界でこんなこともあるのかと皆様、驚かれることかと思います。ひとたび粘着ストーカーみたいな輩につきまとわれると、あることないこと書かれ作家活動を妨害され、人ははし…

　永年の相棒が失踪した。理由は何も聞かされていない。 　上層部より元相棒の抹殺命令を受けたアインスは、煮え切らない想いで行方を追う。 　何故、友を手に掛けねばならないのか。そして…

大学生のみどりはマチアプで知り合った男にレイプされ、自殺未遂した。運ばれた先は有名な精神病院の閉鎖部屋。収容、という言葉が正しいと感じる。「かぎが、がっちゃんてかかってさ。部屋の…

　異能の司書と男装の少女が出会ったとき、浮遊都市落下の真相が暴かれる……？ 　平安時代の政治と文化が続く日本は、近年環境破壊が深刻化していた。人々は櫓の上で生活し、浮遊都市の実…

裳着を済ませても未だにちい姫と呼ばれてしまう、大納言家二の姫、羽衣子。 姉である登華殿の女御に会うために参内したのを折に、出会い頭の美少年に連れ込まれたり、盗賊に襲われたり、エリ…

主人公は思ったことを口にする悪癖がある。 だから、主治医に療養にとある民宿を勧めてもらった。 それは間違いなく、電波もネットも届かない民宿で、船でしかいけない孤島。 そして、そこ…

５週間にわたる精神科・閉鎖病棟での記録。

――長の一族に男が生まれたなら、二十歳の誕生日に神に捧げなければならない。 俺の生まれ育った村に伝わるしきたりだ。 これは、そんな神に捧げられる俺が二十歳になった日に起こった出来…

ゼロ年代の個人サイトで流行した「お題」のひとつに「文字書きさんに100のお題」がありました。 2003年に開設したウェブサイトのコンテンツのひとつとしてこのお題に挑戦していたので…

閉鎖病棟で出会った女子高生の真由子。 真由子との出会い、別れ、再会。 閉鎖病棟でのラブ・ストーリー。