「実験短編」を含む小説

《風が吹けば桶屋が儲かる》 このことわざを実証すべく、風が吹いてから桶屋が儲かるまでのルートを探る 実験小説第1弾。 ――のはずが、思いがけずサスペンスフルな展開に……？ ※こ…

なにやら思考実験をテーマに書いてみたくて書きました。 選んだ思考実験は「トロッコ問題」なのです。

自己認識に誤謬があり、なおかつ治療者が無神経ならばどうなるのか。この話は、機械より冷たい人間と限りなく温かい人間の狭間を描いた物語である。

プロットの意味を問う。

オレ流回文で小説を構成してみました。

振り仮名用の活字。また、振り仮名。英国でルビーとよばれた5.5ポイントの欧文活字の大きさが、和文で5号活字の振り仮名として用いた7号活字とほぼ等しかったところからいう。「デジタル…

全五話に渡り描かれる、矛盾に矛盾を重ね無限に円環する奇妙な構造宇宙。至上の言語実験SF。 ――例えばSという少女がいる。少女が分裂すればそれは§と表され、二つに割れるか串刺しに…

くたくたに疲れた身体をベッドに身を横たえたところまでは覚えている。 だが、眼前に広がるのはボロい見慣れたアパートの部屋ではなくて、真っ白なキューブ型の空間。 夢の中にしては頭は冴…

この実験は神々による、人間側の都合を全く考えずに行われた実験のため、道徳という視点は一切考慮されてません。 しかし、プライベート保護の視点から、被験者の名前を明かすことは断じてな…

僕は南海の孤島にあるタワーを登っている。何処までも続く階段。とても難解なタワーだ。 このお話は短編ですが、ショートショートのようなオチはありません。 と言いますか、中身もないかも…

突如都会から田舎に引っ越した僕たち家族。そこで軟禁状態のようにされる僕と弟はある日、外出してしまう。その後に起こることも知らずに……。

延々と連なる山岳地帯に重なった、膨大な遠心力の凱旋門は、轍を穿つ軽便鉄道の閃光に感嘆した。

長く説明くさい名を持つ男たちのこだわりと呪縛。 容れ物こそが中身、というマトリョーシカ状態を目指した中身なき実験小説。 ※この作品はブログ【泣きながら一気に書きました】にも掲載…

『未練』　　：「石を持って帰らないでください。」 って書いてあっても、綺麗な石は持ち帰りたくなる…。 『ガラス玉』：「魚影が映る」という不思議なガラス玉を手に入れた。

「飛翔体」という曖昧表現にとり憑かれた「体」濫用系小説。 ※この作品はブログ【泣きながら一気に書きました】にも掲載しております。 　https://tmykinoue.hate…

古今東西文学、幻想、難解、心理学、哲学、ホラー、恐怖、狂愛、夢、etc... 百文字の内にあらゆる狂気と含蓄を詰め込む実験短編集です。

【「ネット小説大賞（第10回、第11回）」一次選考通過作品】 　誰もいない深夜の小部屋。マウスを扱っていた俺は、恐ろしい目に遭った。ある意味それは、これまで動物実験という名目でや…

人外のものが研究所の宇宙の中で、雲を飼って音楽を聴かせたり色々実験したりする話

永久に終わらない密室に閉じ込められた二人の運命は。