「短編 完結」を含む小説

連載中ですが一話完結型。剣も魔法もダンジョンもない日本のどこかに住む、大学生の弟と社会人の兄が繰り広げる日常コメディ(のはず)どこから読んでも楽しめると思います。特に事件もないホ…

お盆休みに田舎に帰省した少年。大ちゃん。 玲姉ちゃんという従姉の前に立って今日も話し始めます。

俺は間違っていない。 クラスを正すことは正義だ──そう信じていた。 だが、拍子木の音はその信念を静かに侵食していく。 友も、声も、気づけば消え、残るのは不気味な足音だけ。 そ…

オカルト雑誌「ノノマ」の編集長である俺は、掲示板で見つけた“男子禁制の村”を取材するため山奥へ向かった。 廃墟のはずの家々はいつの間にか灯りをともしており、存在しないはずの漢字「…

あなたは食べられる。相手の快楽のために。 夢を見ましょう。噛みしめられる夢を。愛される夢を。 ただ食人されるだけの、短編カニバリズムオムニバス。

　大学生だった私は、友人たちと肝試しに行くが―― 　そこで起こったこととは？　その結末は？ 　軽い気持ちで訪れたその代償とは？ ※少し前に見た話に似てしまいましたが、オチはオリ…

　一話完結型の短編詩。その集まり。 　思うに、詩とは感情で、情景で、嘆きで、幸せで、後悔で、懺悔で、それでも心響くもので、 　そんな詩を書けたらいいなと思っています。

一話完結の日常短編をちょっとずつ。 ちょっとした気持ちや、ちょっとした出来事を集めて、並べて、映します。 あなたの心もありますように。

放課後の教室で始まった奇妙な遊び「ゆやの家」 化け物を“作る”その儀式は、ただの冗談だった―― 「やめて」 そう叫んだのは、クラスメイトの“ゆや”だった。ゆやの家の怪異はやがて、…

『彼女は悪魔だ』 人に化け、その社会で暮らす悪魔。 彼女は人間の営みを観察し、悪魔由来の視点でそれを「解釈」していく。 そして、ヒトと自分の相違に戸惑いながらも、彼女は精一杯の悪…

うつ病で最も苦しんでいたあの頃。 寄り添ってくれたのは、ラジオ番組『オードリーのオールナイトニッポン』でした。 彼らのお喋りが、私のエネルギー源です。 公式自主企画『この夏、あ…

母を亡くして三か月、遺品の中から見つけた小さな封筒。そこには古びた鍵と「台所の棚を開けて」という一行が。 導かれるままに開いた木箱の中には、生まれた日からの自分を綴った日記と色あ…

太平洋戦争中、防空壕から出た途端に広がっていた白い空と見知らぬ建物群。 唯一言葉が通じたのは、透明な箱に立つお姉さんだった。 数年後、再びその世界に足を踏み入れた爺さんが見たもの…

中学生の頃、市の図書館で見つけた一冊『火星のピラミッド』。 オカルト好きな私は、司書のおばさんの勧めに乗って読み始めた。 NASAの写真や古代遺跡のスケッチに胸を躍らせるが、途中…

　元・探偵の末永正嗣が茅ケ崎で営むミステリー小説好きのためのカフェ『ポアロ』。店のことをＳＮＳで知ったという青年・優が来店し、自作の短編小説を読んで欲しいと、原稿を手渡してくる。…

「プールの底に置くなら、何がいい？」 小学生の時にされた奇妙な質問。 それが十数年後、再び食卓にのぼった時――両親は「良かった」と呟いた。

昼休み、味噌汁を飲もうとすると、箸が消えていた。 隣の同僚は笑い、「またですか」と言う。 膝の上に積まれた何十膳もの箸、返すという同僚の笑顔。 だが出入口に並んでいたのは——。 …

「失敗せず、楽しく生きる方法を教えてくれ」 深夜、アレクサにそう頼んだ。 返ってきたのは低い声——「カウントダウンを始めます」。 ゼロの後、目覚めたのは知らない家、知らない家族。…

人の笑う間を完璧に読める男がいる。彼は「笑わせる」のではなく、「笑わせてしまう」。信号待ち、居酒屋、駅のホーム——その間はいつも完璧だった。 そして、最後の笑い声も。短く鋭い、…