こどもの無垢さや純粋さは、ときに危険や気味悪さに変貌する…そうした題材は王道であるからこそ、小説としてどう魅せるかとても難しいなと感じるのですが…
こちらの作品は、その要素を巧みにエンタメに落とし込んで、内面だけでなくそこから派生していくドラマチックな展開にハラハラしました…!
子どもたちが悪ふざけで始める、呪いの遊び。クラスメイトたちは、気味が悪い「ゆや」の家に怪異を呼び込むという。
こっくりさんやひとりかくれんぼといった、オカルトだと笑い飛ばすよりも不気味さや恐怖が勝る遊びを悪ふざけでやってしまう子どもならではの危うさ。どうせ大事になってパニックになって終わりでしょう?いやいや、一話を読めばそんな単純な展開だと思えなくなります。
子どもならではの純粋で残酷な感情に触れるヒトコワでもあり、得体の知れない何かを想像してしまう怖さもあり…大満足な短編です。
加えて登場人物たちも個性的で、長編でシリーズ化もできるのでは?と思わせてくれるほど読み応えがあります。
ホラー映画好きにもぜひ読んでほしい作品です!