毎週、土曜深夜には彼らがいる
ガビ
毎週、土曜深夜には彼らがいる
ラジオ全盛期。
今、そう言われているのをご存知でしょうか?
テレビでさえオールドメディアと揶揄されている昨今、音声だけで勝負しているラジオに勢いがあるとは思えないという方もいるでしょう。
しかし、スマホが普及したことで以前よりもラジオは身近になりました。
ラジオのアーカイブを残してくれているアプリや、公式様がYouTubeで公開してくれてパターンもあります。
スマホ1台で、いつでも気軽にラジオを聞くことができるようになった今、作業中や勉強中、ドライブ中などに聞かれることが爆発的に増えたのです。
そんなラジオを私が聞くようになったのは7年ほど前。
当時、うつ病で仕事に行くのも難しかった頃でした。
これは、私がラジオに芽生え、愛するようになるまでのお話です。
拙いかもしれませんが、聞いて頂けたら嬉しいです。
そして、聞き終わったら貴方の愛するものの話もお聞きしたい。
貴女は何に励まされて生きていますか?
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当時の私は、職場の上司のパワハラによって心身ともにボロボロになっていました。
毎日が不安で睡眠が取れず、フラフラな状態で起きて仕事の準備をする早朝。
今日も、怒鳴られながら働くんだろうと思いなが着替えをしようとしますが、中々進みません。
このまま、着替えてしまったら職場に行くしかなくなる。今日も地獄が待っている。
そう思うと、吐き気が襲ってきて動けなくなりました。
うずくまること、30分。
その間、1歩も動くことができずにいました。
もう、どう頑張っても遅刻です。
(もうダメだ。休みをもらおう)
そう思い、重い身体を無理やり動かして職場に電話をしました。
欠席を伝えた後も、心身の不調は続きます。
(休んでしまった。社会人として終わってる。こんな調子じゃ、そのうちクビになる……。もう、俺を切ろうと人事部が話し合いをしているかもしれない。クビになったら再就職先はどうしよう。学も特技もないからどこも雇ってくれない……)
と、考えても仕方ないことに頭が支配されて、勝手に追い詰められていきます。
それでも、何かをして気分転換をしなくては切り替える冷静ささが残っていたのは幸運でした。
そのおかげで、ラジオに出会えたから。
\
ラジオを聞こうと思ったのは消去法です。
テレビやサブスクは、画面を観るのも辛かったのでつけることができなかった。本なども同様です。
その点、ラジオなら聞くだけでいい。何なら目を瞑っていてもいい。
以前になんとなくインストールしたラジオのアプリを起動させました。
その時まで、ラジオをしっかりと聞いたことはありませんでしたので、知識はほとんどありません。
しかし、ラジオといえばオールナイトニッポンということくらいは知っていたので、とりあえず、検索欄で「お」と打ってみました。
すると、予測欄の1番上に『オードリーのオールナイトニッポン』と表示されました。
オードリー。
昔からテレビで観ていて知っているお笑いコンビだし、丁度いいかも。
そう思い、再生しました。
その日からです。
彼らが、私の推しとなったのは。
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オードリー。
若林正恭さんと春日俊彰さんによるお笑いコンビ。
お2人は、高校時代からの付き合いで、互いの良いところも悪いところも知っています。
そんな2人のお喋りは、仕事のことで頭がいっぱいの話を何度も笑ってしまいました。
このラジオの1番の特徴は、オードリーが漫才やテレビとは逆立場になっているところ。
場合にもよりますが、若林さんがボケ・春日さんがツッコミなのです。
私はそれが、彼らの素の姿なんだろうなと感じています。
仕事というよりも、放課後に2人でファミレスで喋っている。みたいな雰囲気。
無理をしていない彼らの話はグチャグチャになっていた私の頭にもスッと入ってきて、少しだけ気持ちが楽になりました。
そして、その翌日に現場を打破するために心療内科に行く決意を決められたのです。
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それから3年後。
まだ完治はしていませんが、そこそこ働けるくらいには回復しました。
そんな中、2024年2月に『オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム』が開催されました。
そのイベントはただただ楽しくて、人生の面倒なことを忘れさせてくれました。
私は現地のチケットが取れなかったので、配信チケットで拝見させて頂いたのですが、最高に楽しめました。
内容は、普段のラジオを聞いていないと意味が分からない、いわゆる内輪ノリが多数あります。
しかし、その内輪に自分がいるのが嬉しかった。
その内輪を楽しむ16万人で埋め尽くされた東京ドームを観て、私の推しは本物のスターなのだと感動したものです。
あのライブは、私にとって今までの人生で最も楽しかった時間です。
そして、ライブの最後に若林さんの放った言葉は、今でも私の心の支えになっています。
「我々は、いつも土曜深夜1時に喋り続けていくんで、気が向いたらまた聞いてください」
この1言が、あまりにも頼もしい。
嫌なことがあっても、土曜日になったら2人のお喋りを聞ける。
帰れる実家があるような安心感を頂きました。
そのおかげで、私は今も何とか生きているのです。
それでは。
ミッフィーちゃん。
この後また、夢でお会いしましょう。アディオス。
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*最後の3行が謎の方は、ぜひ『オードリーのオールナイトニッポン』を聞いてくれたら嬉しいです。
きっと、くだらないけど楽しい時間を過ごせます。
-了-
毎週、土曜深夜には彼らがいる ガビ @adatitosimamura
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