「体 短編」を含む小説

体が紙で出来ている紙人間は、窓がひとつきりの部屋で、紙の鳥を折る毎日を過ごしていた。彼の生涯はその部屋で完結するはずだった。詩と出会うまでは……。

体から木が生える謎の奇病、「植生病」。 その病を背負って生きる少女が春に生やす植物はヒノキだった。

別に他意はないというのに、俺――三宅は気がつくと女子の体をラッキースケベしているという、おかしな体質を持っていた。このせいで女子に告白だってできやしないし、ましてや女の敵扱い。い…

人間の滅びた遠い未来。二体のアンドロイドは、ドームの内側に造られた楽園で、アダムとイヴを演じていた。造られた夫婦の造られた生涯。

好きな人の「1番」には、いつもなれない。 それなら――『2番目』でいいから。 「体の関係になろうよ」 せめて、好きなあなたと繋がっていたい。 だから――邪魔しないで。

※死の表現、食べ物について不快感を与える表現が含まれます。※ 非道な王と、毒の効かない毒見の薬師。 アジアン習作。

戦争がなくなりつつある近未来。 兵器会社が生き残りをかけ、人工知能が操る小型飛翔戦闘体を民生用途に転用したところ、果樹農家の害獣駆除用に転用した機器の成績が非常に高いという結果…

この≪異世界≫の人は皆15歳で成人になるのだ。 成人を迎えると同時に神から≪ジョブ≫を貰える。 15歳になった主人公≪レイ≫はその≪ジョブ≫をもらうため、 それと同時に冒険者育成…

赤沼稜太という男の物語。 第10回創元SF短編賞に応募して、一次選考に通らなかった原稿の公開です。

食用ウナギが絶滅した未来、数ある代用ウナギの中で脂が乗りやすく身が多いデンキウナギ養殖技術が開発され、人々はデンキウナギ重を土曜の丑の日に興じていた。 『デンキウナギ（電気鰻、…

中学の二年間声をかけることもなく見ていた先輩を追いかけて同じ高校に入学した。今度こそ声をかけるために。

助手である私は、巣体さんの推理を聞いて犯人を確信していた。しかし、薬剤師って犯人として全然出てこないような…？ 小説家になろうさんにも掲載させていただいています。

異世界ミーングにある樹木の上で住んでいる少年・アレオ。 ある時、母親であるミクサが地上に下りてみないかと誘われた。 地上に下りてみると、そこにはアレオが見たことがない世界が拡が…

　私は小中高大とあまりマンガに縁がなかったのですが、周りの人がしゃべるのを聞いて、読んでみたいと思っていましたし、たまに読める機会があるとどきどきしました。 　今は「book☆w…

財閥の御曹司、貴巳は体は男性でありながら女性でありたいと思う青年である。そんな中、父親に女装がバレてしまい洋服を処分するよう命じらてしまった。人型ロボットKIKAIは処分の証拠動…

　二〇四四年のアメリカ。小説家であり、投資家のアラン・マクラーレンは「意識」をデータ化するプロジェクトを立ち上げる。研究員にはその道の精鋭が世界から集まり、国際チームを形成、疑似…

一話完結です。 　冠木町(かぶきちょう)で働くバーテンダーの主人公・真咲は店の常連である杏奈とふとしたことから体の関係を結んでしまう。 　杏奈に男の影を感じつつも、真咲は彼女の…

言葉というものは、傷口から滴る血液に似ている。体の内を駆け巡っている間、それらは私を構成する一要素であり、私自身ともいえるものだが、体の外に出た瞬間から、それらはもはや私の一部で…