不遇ジョブって思ってたけどそんなことなかったみたい~純白のフクロウ~

あまみや

俺の≪ジョブ≫は不遇ジョブでした。

「おにーちゃーん!!!私も来年行くから!

まってて!頑張ってねー!バイバーイー!」





元気な声で俺を送り出してくれたこの女の子は俺の妹≪セイ≫だ。俺と違って

とても顔がよく運動もすげーできる。おまけに優しいときた、、兄妹じゃなかったら結婚したい。っと話しがそれちゃったな。

俺は≪レイ≫昨日15歳になって成人になったんだよ。で成人になると神から≪ジョブ≫

ってのが貰えるんだよなー。ま、強い≪ジョブ≫貰うのは

確定だけど、≪学校≫は行かないとな!楽しそーだからいいんだけどな!


「ワクワクしてきたっ!このまま王都まで走っていくかっ!




ーーーーーーーーー次の日、教会にてーーーーーーー




「は?神父いまなんつった、あ、いえ、なんて言いました?、、」


俺は若干の焦りと物凄い怒りのオーラをだしながら、このはげ、じゃなくて神父に

聞き返した。神父はちょっと涙目になりながら


「はい。神から貴方への贈り物はこの≪ジョブ≫

 ≪動物使い≫です。って、言いました。おめでとうございます。」


俺はそうかと言い教会をでた。


あああっ!!!おめでとうございます。じゃねえだろおお!!!

≪動物使い≫だと?!くっそ不遇ジョブじゃねええか!いやね!珍しい≪ジョブ≫

だよ!?!でも動物って!魔物とかだったらさあ、まだ、いいのにさぁ、、

動物なんて戦えるのかよ、、スライム程度なら勝てるかな、、ははh


その後、意気消沈、した俺は暗い顔のまま入学手続きを済ませてから

宿に戻った。そしてそのまま寝てしまった。所謂ふて寝だった。

だがその夜不思議な夢を見た。白い髭のおっさんが

明日宿の裏に行くんだ、そしてそこにいるものを助けろさすれば

知るだろう本当の≪動物使い≫という≪ジョブ≫を。って言ってきた

イライラしたから中指たてたら涙目になった。





ーーーーーーーーー朝-ーーーーーーーーー





「ぁー朝かぁ、変な夢見たなー、まー行くだけ行くか

 今日暇だし。」


と言い俺は宿の裏にきた。......そこには、


純白のフクロウが倒れていた。


まるで物語に出てくるような神々しいフクロウだった。

神々しいフクロウってなんだと思ったが実際綺麗だった。


しばらくしてフクロウは目を覚ました。そして


「そうかそうかお主か。事情は神から聞いている。君は命の

 恩人だ。申し遅れたな妾の名は≪グリンカムビ≫という。よろしく。」


と丁寧に挨拶してくれた。


「あ、どもご丁寧に俺は≪レイ≫よろってえええ?!しゃべったあああああ!!!

 なんで鳥しゃべたの?!」


フクロウが


「気にするな、妾が神鳥だからだ。神からなにも聞かされていないのか?」


「神鳥?神?あ、あー昨日のおっさん?なんもー、うん言ってなかったな。」


すると≪グリンカムビ≫が舌打ちして


「あのじじい妾に押し付けたなっ!まーいい私が説明しよう。

 お主の≪ジョブ≫についてだ。この≪動物使い≫の能力は

一般的には動物を従える能力だと思われいるがじつは違う。本当の能力は

動く生き物を従える能力なのだ。」


それから色々あり俺が口説かれる形で

彼女を使役することになった。そう「彼女」実は性別があったらしい。

あと使役と言っても奴隷とかなマイナス的なのではなくて、

使役している動物が得た経験値を自分の受け取れるとか、使役してる、動物が若干

強くなるという感じだ。あと彼女のことは≪リン≫と呼ぶことにした。


そんな感じで入学まで数日彼女と一緒に過ごした。リンは一応神鳥だからなにか

凄いの出せるのか聞いたら神の力は地上では使えないらしい。使えないなって

愚痴ったらつつかれた。だけどリンは知識あるらしく俺に戦い方を

教えてくれた。曰く「なにも戦いはその場、その相手だけではない。」だ。

簡単にいえばせこい手を使えってことらしい。この数日は案外充実した。





ーーーーーーーーー入学から一ヶ月後ーーーーーーーーーー





やぁみんなレイだぜー。ん?なんで心のなかで呟いてるんだって?

単純な話。俺いじめられてる(涙)いや、いくら≪動物使い≫が不遇ジョブだからって

まじ酷えやりかえしてやる。とくにこの女

≪シャルル=クロスセイバー≫だ。大貴族で剣術の名家クロスセイバー家の

一人娘らしい。≪ジョブ≫は双剣使いだ。

可愛いのだが、腐ってやがる。ほらまた来た。


「あーら、あらあら≪動物使い≫さんじゃないですか!皆さん見てください

 とーっても獣臭いですわ。」


と、失礼な彼女の挨拶に彼女の取り巻きたちが「そうですわねー!」

とかほざきやがる。いつもは無視しているが今日は違う。

昨日勝った。彼女に。ならば次は答え合わせだな。


「はんっ!いつもおまえら俺に突っかかるけど何?好きなの

 俺のこと?発情期かよ。」


俺は嫌味な感じに言った。すると、


「な、なななんですって?!私が貴方を?!くっ〜///屈辱ですわっ!!!

 丁度いいですわ!今日は模擬戦闘の授業がありますわ!そこで

 私と勝負しなさい!貴方が負けたら≪学校≫をやめてください!

 貴方が勝ったらそうですわね。望みどうり貴方のことを好きになって

 あげますわよ!!!」


かかった。この女が挑発に弱いのは既に調べ済だ。


「ああ、いいぜ。別に望んでないけどな。」


俺が答えるや否や彼女は踵を返して取り巻きを連れて行ってしまった。

さて、楽しみだなー模擬戦闘の授業。





ーーーーーーーー午後、模擬戦闘の授業、-------ー





「よく逃げずに来ましたわね!≪動物使い≫さん!その度胸だけは

 ほめてあげる!」


と、授業の開始早々彼女は俺に向かっていった。


「サンキュー。それと俺は≪レイ≫って名前だ間違えんな。」


といい返しながらリンを召喚した。この一ヶ月別にずっと情報収集だけ

やってたわけではない。ちゃんと鍛錬もした。その結果

召喚できるようになった。かっこいいだろ?と、そこで先生が

戦闘開始の合図を出した。勝利条件は相手を気絶させるか降参させるか

どっちかだ。さぁいっちょやるか!


先に動いたのは彼女だった。


「行きますわよ!来なさい!ダーインスレイヴっ!!レーヴァテインっ!!

 はああぁぁ!!」


彼女は勢い良く切りかかってきた。俺は入学した時に買った鉄の剣を構えて


「お前、ぬいぐるみとか可愛い系大好きだろ。」


カチンという表現が正しい。彼女は固まった。それもそうだ、彼女は

いつもお嬢様のように振る舞い、可愛い系のものをもっている女生徒を

馬鹿にしている。だけど実際は彼女も好きらしい。


「いーっつも女生徒馬鹿にしてたよなぁ?えーーでもお前がぬいぐるみ

 もってたのみたぜー?なぁリン?」


ホーホーと彼女は鳴く。しゃべれることは黙って貰っている。

それとリンに石をもたせ飛ばした。

そして俺はシャルルに近づく。等の彼女は顔を赤くしながら、


「っっっ~///な、んで知ってるのよ、、!この悪党!」


とこの有り様だ。彼女は噓をつくのが下手だこれも調べ済みだ。

そして俺は彼女のすぐ近くまで来て言った。


「なんでだろーな!知られたお前が悪いそれと気をぬくなよ勝負中だぜ?

 んでこういう言葉知ってるか?勝てば官軍負ければ賊軍ってやつ。」


俺は剣を振り落とした。シャルルは慌てて剣を構えて防御態勢に入る。


ガキンッッ!!


普通に防御された。


「な、なによ!!なんだかんだ言って弱いですわn...」


ゴンッッ!!


リンが持たせていた石をシャルルの頭上から落とした。

シャルルはなにか言い終わる前に気絶した。


「よっしゃ!俺のかちーっ!!やったなぁリン!!」


とリンを抱いて大はしゃぎした。周り?もちろんすっげぇ冷たい目だよね!うん!





ーーーーーーーーー翌日ーーーーーーーーーー





「ね、ねぇレイ!!昨日の!勝負なのですけれど、、、、。」


と、取り巻きを引き連れた彼女は俺のもとにやってきた。頭のケガは治ってた。

きっとポーション使ったんだろ。元々頑丈そうだけどな。


「なんだー?俺の勝ちだろ?あー、好きにならなくていいからもうちょっかい

 出すなよ?」


と言い俺は席をたった。するとシャルルが俺の袖を引いて、


「ち、違うのですわっ!!ほんとは!貴方がーー」


ドッカアアアンッッ!!!!彼女の声を遮るように爆音がした。

振り向くと教室の壁が壊れていた。その中から人影が現れて、


「やぁ!生徒の皆さん。僕は魔王軍四天王グレン、魔人だよ!以後お見知りおきを!」


と美形の魔人?が言った。するとリンが召喚陣から出てきて慌てた声で


「逃げろっ!!はやく!」


と言ってきた。その慌てように俺もまずいと思い逃げようとした。だが魔人が

シャルルの元に急接近した。そして、


「まずは一人目だねーバイバイ!」


とシャルルに剣を振り落とした。彼女は未だになにが起こったかわからないようで

動けていない。このままだと彼女は死んでしまう。やばいと思った瞬間

俺の体は自然に動いていた。


「シャルルあぶねえッ!!」



と彼女を突き飛ばした。だが


ザシュッッッ!!  ブシャッッ!


背中が熱い。背中を切られたようだ。痛いどうやら

シャルルは無事のようだった。なにか言っているようだが聞こえない。

どんどん意識がうすれていくーーあーこれが死かー。


「死なせるか主よ二度と離さぬ妾を誰だと思っている神鳥フクロウなのだぞ」


とリンの声がしたから見ると純白の羽をもつ美女がいた。すると彼女は

俺に近づき口づけをした。すると彼女と一つになった気がした。
















結果を言おう俺はあの後どうなったか知らない。聞いた話だと

俺はあの魔人と互角に戦ったのだが結局学校の先生が来る前に

逃げられたらしい。直後俺は倒れて眠ったらしい。で今日にいたるわけだが

どうしてこうなった?


「ええい!鬱陶しい女め!貴様散々わが主を嫌ってただろうが!」


「いーえ!私元々好きでしたの!あれは演技ですの!」


と二人の女の子がベッドの横にいたどうやらここは保健室のようだが


「な、なぁシャルルそれはどういう?あとどちら様?」


「そのままの意味ですわ!あの時言おうとしてたのはこの事ですわ!」


「ぬ妾はリンだぞ主よそして妻だ//」


妹よ、兄は頑張れるかな?









俺の学校生活はまだ終わらない。

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不遇ジョブって思ってたけどそんなことなかったみたい~純白のフクロウ~ あまみや @amamiya-fate

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