「文学？ 万人向け」を含む小説

なかなか友だちができない中学１年生、浅野旭。 そんな旭が学校で出会ったのは、幽霊の美幽センパイだった。 しだいに美幽センパイの優しさに惹かれていく旭。 やがて二人は友だちとなり、…

【カクヨムWeb小説短編賞2020作品　中間選考突破作品】 　体育館に卓球の壁打ち音が静かに響き渡る…。 　『原』は今年で中学二年生になる。 　彼は部活が始まる何十分前かに来て…

　十二月二十四日と十二月二十五日に何も予定がない。 　世間はそんな人物のことを『クリぼっち』とポップに称しているが、実際にこの状態に居る人物にとっては蔑称でしかなかった。 　御年…

比較的穏やかで、まったりとした短いお話をまとめていきます。少し不思議な物語の比率が高くなってきました。

久しぶりに妹に会う西条占（せん）が西町レトロ館の扉を開くと、薄暗い店の中で微かに聞こえた妹、真音（まと）の声と会話していたのは白いクマのぬいぐるみだった。他にも、真音の手を借り言…

きっとまたあの日のように、小さな小さな彼等のように。

私は人間としての生を捨てようとした。 獣になりたいと願った。

かつては観光で栄えたさびれた海沿いの町。 たくさんと一本の命の物語。

廃墟の様な廃れていってしまう滅びの美って物悲しくて素敵ですよね。 侘び寂びにも通じるかな、ちょっと違うような気もします。 取りあえず、そんな感覚をテーマに、思いつくがままに浮かん…

読書が好きな少年”そら” ある日出会った流れ星の”レナ” 彼ら二人の不思議な旅が幕を開ける

数年前、たった数ヶ月だけ同じベッドで寝ていたあの子。 モデルでタレントだった彼女は、今はもうどこにいるかも分からない。 僕は、彼女の最後の言葉の意味を、知らないままだった。

規定されていた就業時間を大幅に超えた時刻に、一人の男が会社の門を抜けた。彼の足は家に向かい、彼の思考は自らに向かう。

彼女と全力の一局を指すため、僕はプロ棋士になった――これは、叶わない願いと、AIと、将棋についての話。 ＊「小説家になろう」にも掲載しています。

世界のすべてがモノクロになってしまった。なのに君だけは色づいて見えた――。 少し比喩的な、超短編のお話です。 本文中では色を強調するために、同じ言葉を繰り返してみました。

おばけも殺人鬼も出てきません。あるのは１枚の絵のみ。

主人公は隣の席の文学少女「東条　凛」に恋をするも徐々に違和感を覚えていく。紐が縺れたようなその違和感の正体に主人公は少しずつ気付いていき紐を解いていくも徐々に残酷な真実に辿り着い…

フィリピンの衣服工場で陰鬱な気持ちを抱え働く少年、ミゲル・ペレス。彼はエリートになれなかった自分を恨み、境遇を恨んだ。だが、彼は知ることになる。その境遇でしか知れない等身大の幸せ…