中学生の女の子・旭と、旭以外は見えない幽霊・美幽センパイ。
孤独を抱える二人が意気投合します。けれど、大人しい旭は、明るくて世話好きな美幽と正反対の性格。旭の友達作りに奮闘する美幽に、振り回される日々を送ります。
美幽センパイとの交流をきっかけに、一歩踏み出していく旭。旭の成長に、胸が温かくなりました。
作風は軽めでコミカル。一方、しっとりとしたシーンでは丁寧な心情描写がなされています。こんな話を中学の朝読の時間に読みたかった……!
作中に登場する少女達が、どの子も可愛くて癒されます。私のいちおしのキャラクターは花子ちゃん。応援したくなるほど、いい子なのです。そして、クスリと笑ってしまいます。
優しさって何だろう?
誰かを守りたいのに手を差し伸べるのが怖い、一人ぼっちは寂しいけれど自分から踏み出せない、そんな経験があるという方は多いのではないでしょうか。
しかし、ひとしずくの優しさがあれば救われることを、この物語は教えてくれます。
友達がなかなかできずに悩んでいた、引っ込み思案な中学生の女の子・旭が出会ったのは、同じ中学の制服をまとった美女幽霊の美幽センパイ。
美幽センパイと過ごす内に旭の毎日は輝き始めていくのですが、根底にあるのはいつも『優しさ』。
いつも旭に笑顔をくれる美幽センパイ、そんな美幽センパイをどんどん好きになっていく旭。二人は抱き合い、あたため合うように、友情を育んでいきます。
けれど優しさとは時に残酷で、相手を思うあまりにすれ違い、優しさ同士が擦れて傷付け合うこともあるのです。
それでも、痛みを共有して痛いと言い合い、許し合い、そしてまた共に笑い合っていくのが本当の友達なのではないかと思います。
この作品に出会えて、本当に良かった。
この物語を読むことができたことを、心から幸せに思います。
中学一年生の旭は、幼い頃に母親を亡くしていて、家事もこなす優しい女の子。
でも、なかなか友だちができなくて悩んでいました。
そんなある日、学校のトイレで美しい美幽センパイと出会います。
最初は幽霊と知って警戒する旭でしたが、美幽センパイの明るさと優しさに触れて、だんだん心を通わせていきます。
この二人の会話が、とても魅力的です。
時に勇気をもらい、時にほっこり、時にしんみりさせられて……あなたも二人の気持ちに寄り添っているうちに、きっと癒され笑顔になれるはずです。
そんな美幽センパイ、実は生きていた時の記憶がありません。
美幽センパイの過去を追ったり、学校で起こる事件を調べたり、不思議な雰囲気を持つ登場人物も加わって、読者はアッと言う間に謎に包まれていきます。
やがて、それぞれが抱えている問題にも直面して……
お互いを思いやる心が、一歩前に踏み出すための勇気を与えてくれる、そんな優しさに満ちた世界が見えてきます。
今、思春期真っ盛りで友人関係で悩んでいる方も、大人になって人間関係に疲れてしまった方にも、是非とも読んでいただきたいお勧めの作品です。
本作は引っ込み思案でなかなか友達ができない女の子の主人公が、学校に住み着く優しくて美人のセンパイ幽霊と出会い、その交流を描いてゆく物語なのですが……。
いや、これがなかなか素晴らしい。
まず出て来る登場人物がみんな愛おしい。
そしてあざとすぎずにキャラがたっています。
そして文章も読みやすく、ストーリーも程よいコメディタッチで、スラスラ楽しく読むことができます。
しかしただのコメディというわけではなく、物語の中には多くの謎が散りばめられており、愛おしいキャラクターたちに愛着がわいて夢中になっていた読者達は、いつの間にかこの物語から目が離せなくなってしまうのです!
ぜひこの物語を多くの方に読んでいただきたい!
皆さんは初めて出来た友達を覚えていますか?
人生の初めての友達、私の場合もう覚えてないくらいずっと昔だった気がします。
友達作りに悩むの旭ちゃんはある日、トイレの花子さん……ではなくとても美しい制服を着た美少女の幽霊『美幽センパイ』と出会います。
美幽センパイは旭ちゃんをずっと気になっていたと告げ、友達になってくれます。そう、センパイは旭ちゃんにとって学校で始めて出来た友達でした。
美幽センパイはですね、本当にポジティブで明るくステキな方なんです。友達の出来ない旭ちゃんにぜひお友達を作りたいと一生懸命になってくれて、ああこんな素敵な人がいたら周りもみんな好きになってしまうよなと私も知らないうちに憧れの眼差しで見るようになっていました。
丁寧に心の交流を描いた物語で、読み進めるにつれて「ああ、友達とはなんと素敵な物だろう」と思った人も少なくないのではないでしょうか。
作品は時に作者の強い思いを発することがあると思います。
この作品もまた和希さんからの強いメッセージが込められた作品のように感じます。メッセージ性のあるものを描ける筆力もまた素晴らしい。
こうした出会いがあるから読書を続けているのだと思います。
信頼し合うこと、思いやること、大切にするということ。
離れていても大丈夫、ちゃんと手は繋がれています。
ぼっちな中学生の女の子、浅野旭が出会ったのは、美幽と言う名前のセンパイ。
しかし、ただのセンパイではありません。彼女は旭以外の人は姿を見ることもできない、幽霊の女の子なのです。
姿を見ることができる人が現れた事で美幽センパイは大喜び。すっかり懐かれてしまって、学校ばかりか家にまでついてきちゃいます。こういうのも、取り憑かれたって言うのでしょうね。
最初は戸惑っていた旭でしたけど、だんだんと打ち解けてきて。そんな二人の掛け合いが、実に可愛らしい。
幽霊が出てくるお話ですけど、怖いと言うより楽しい。明るくて可愛い幽霊がいる学校生活、ちょっと覗いてみませんか。
友達ができずに悩んでいた、中学一年生の女の子、旭。そんな彼女の前に現れたのは、記憶喪失の幽霊、美幽センパイでした。
幽霊といっても決して怖いものではなく、旭のそばに寄り添い、時に助言をし、仲良くする姿はまさに友人そのもの。
さらにこの美幽センパイが、可愛い女の子が好きな上に、茶目っ気たっぷりな性格で、見ていてとても微笑ましい。そんな彼女に振り回されながらも、なんだかんだで楽しそうな旭もとってもステキと、相乗効果でお互いの魅力を最大限に引き出しています。
例え幽霊という要素を除き、女の子同士の友情ものという一面だけで見たとしても、十分に面白いです。
もちろん幽霊であることにだって非常に重要。本人も知らない美センパイの秘密が、物語に更なる深みを与えます。果たしてセンパイは幽霊どうして幽霊になったのか。それが明らかになった時、胸の奥に温かいものが広がりました。
主人公はなかなか学校に馴染めない少女、旭ちゃん。
そんな旭ちゃんはある日、幽霊の女の子である美幽センパイと出会います。
幽霊ではあるけれど、旭ちゃんに優しく接してくれる美幽センパイに旭ちゃんは心を開いていきます。
小説の前半では旭ちゃんと美幽センパイの日常にほっこりして、二人のことをどんどん好きになっていきました。
所々で今後の展開を予感させる伏線もしっかりあって、後半への期待を感じさせる作りになっている所も良かったです!
後半ではトラブルを切り抜けたり、前半で提示された謎の答えがわかってきたりと前半以上に面白い展開に!!
朝読小説賞応募作ですが、大人が読んでも楽しめる内容だと思います☆
中学に入学して、なかなか友達ができない旭ちゃん。
そんな旭ちゃんの初めての友達は……。なんと幽霊!?
この幽霊の美幽センパイ、可愛くて優しくて、そして可愛い女の子がとっても大好き! という素敵なキャラクターなのです。
根が真面目な旭ちゃんと、旭ちゃんを翻弄したり、可愛がったりと忙しい美幽センパイとのやりとりは、読んでいるとほっこりとしてきます。
ですが、物語の魅力はそれだけではありません。
あちらこちらに謎が散りばめられていて、どうなるんだろうとわくわくしちゃいます。
また、美幽センパイが話す内容が、じんと胸にくることもしばしば。
思春期で友達関係に悩んでいる若い読者様にこそ、読んでもらいたい一作です。
もちろん、大人の読者も楽しめます!
旭ちゃんと美幽センパイのやりとりに、ほっこりと癒されてみませんか?(*´▽`*)
友達ができずに悩んでいる旭ちゃんの前に現れたのは、幽霊の美幽センパイ。
幽霊だけれども、等身大の感覚で友達になってくれて……。
最初に読み出したときは、相手が幽霊なので、どこか主人公と距離がある……という既成概念がありました。
ところが、この美幽センパイ、ぜんぜん幽霊らしくなく、どんどん旭ちゃんの生活に入ってくる、くる!
物を動かせたり、料理をしてくれたり、オタクな趣味にも理解を示してくれたり、本当に誰よりも信頼できる友人になっていくのです。
しかし、美幽センパイには幽霊になる前の記憶がなく……そこに大きな秘密がありそうです。
培った友情を活かして解決できることがあるのか、そしてそのとき美幽センパイとは別れが待っているのか。
あぁ、ずっとこの二人を見ていたい、しかし最後はどうなるのかも気になって……。
とにかく毎日の更新が楽しみで仕方がない、そんな作品です!