人が支え合う大切さと優しさを教えてくれる物語

優しさって何だろう?

誰かを守りたいのに手を差し伸べるのが怖い、一人ぼっちは寂しいけれど自分から踏み出せない、そんな経験があるという方は多いのではないでしょうか。

しかし、ひとしずくの優しさがあれば救われることを、この物語は教えてくれます。

友達がなかなかできずに悩んでいた、引っ込み思案な中学生の女の子・旭が出会ったのは、同じ中学の制服をまとった美女幽霊の美幽センパイ。

美幽センパイと過ごす内に旭の毎日は輝き始めていくのですが、根底にあるのはいつも『優しさ』。

いつも旭に笑顔をくれる美幽センパイ、そんな美幽センパイをどんどん好きになっていく旭。二人は抱き合い、あたため合うように、友情を育んでいきます。

けれど優しさとは時に残酷で、相手を思うあまりにすれ違い、優しさ同士が擦れて傷付け合うこともあるのです。

それでも、痛みを共有して痛いと言い合い、許し合い、そしてまた共に笑い合っていくのが本当の友達なのではないかと思います。

この作品に出会えて、本当に良かった。
この物語を読むことができたことを、心から幸せに思います。

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