センパイ、あなたのくれた日々は宝物です

皆さんは初めて出来た友達を覚えていますか?
人生の初めての友達、私の場合もう覚えてないくらいずっと昔だった気がします。
友達作りに悩むの旭ちゃんはある日、トイレの花子さん……ではなくとても美しい制服を着た美少女の幽霊『美幽センパイ』と出会います。
美幽センパイは旭ちゃんをずっと気になっていたと告げ、友達になってくれます。そう、センパイは旭ちゃんにとって学校で始めて出来た友達でした。

美幽センパイはですね、本当にポジティブで明るくステキな方なんです。友達の出来ない旭ちゃんにぜひお友達を作りたいと一生懸命になってくれて、ああこんな素敵な人がいたら周りもみんな好きになってしまうよなと私も知らないうちに憧れの眼差しで見るようになっていました。
丁寧に心の交流を描いた物語で、読み進めるにつれて「ああ、友達とはなんと素敵な物だろう」と思った人も少なくないのではないでしょうか。

作品は時に作者の強い思いを発することがあると思います。
この作品もまた和希さんからの強いメッセージが込められた作品のように感じます。メッセージ性のあるものを描ける筆力もまた素晴らしい。
こうした出会いがあるから読書を続けているのだと思います。

信頼し合うこと、思いやること、大切にするということ。
離れていても大丈夫、ちゃんと手は繋がれています。

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