美しき歌手の秘密、惹かれていく心、そして事件の真実とは……

教科書に載っていないような言葉がたくさん出てくる、って表現したら分かってもらえると思うのですが、そうしたことが出来るのってやっぱり作者様が文化を知っているからなんだと思うんです。
美しい情景描写、ビロードのように流れる音楽、華やかなドレス、心と胃を満たしてくれる料理、そのどれもが「あ、作者さまならではの表現だな」と拝読しながら感じていました。

(文化を書くのってほんとうに難しいのですよ、わたしも苦労した経験があるからまじまじと読んじゃいまして💦)

主人公リラは幼き頃に毒殺された王子の事件にまつわる秘密を解き明かそうと画策しているのですが、彼女の前にイケメンのかっこいいアルカンジェロという歌手があらわれてリラは次第に彼に心惹かれていき……というストーリーです。

映像に訴えかけてくるような文章も魅力なのですが、何より気になるのはストーリーの行方です。

——アルはあのアルなの?(←これわたしの心の声ね笑)

ちょっと他では聞けないようなお洒落なセリフもたくさんあります。
恋の行方はどうなるのか、文化を堪能したいという方にもおすすめです!

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