「鬼 平安時代」を含む小説

我らは鬼神。 長い時間を見渡して、愚かで愛しい人を理性なき心で喰らい尽くす梅の木。 永遠という名の歴史を駆け抜け、人生という名の歴史を食らう歌。 兆の年月日を超え、兆を超える敵…

平安時代。大江山の酒呑童子が討伐されてからも、人々は悪夢から醒めないでいた……。

時は平安末期、その生まれから鬼若と名付けられた男がいた。その名通り、彼は鬼のように振る舞い、そう生きんと荒々しい日々を送っていた。 本物の鬼を前にする、あの夜までは。

源頼光と四天王が、酒呑童子を退治した後のお話です。 　 　あるいは昔話、平安時代の謡曲『羅生門』の後の話でもあります。 　ここでいう羅生門とは、平安京の羅生門です。　 　金時…

一話完結の時代小説掌編集です。 あやかしや鬼など摩訶不思議な世界と、 歴史の新しい解釈に基づいた時代小説などです。 この作品集は、２０００文字～３０００文字くらいで、 だいた…

人は甘いお菓子のようなもの。苦しみ悶え、よがる男を嬉々として食い荒らす美しい姉妹、ヤヨイとムラサキ。立ち寄った峠の茶屋でイケメン発見。ターゲットを落としていく様を短編でご覧くださ…

本編『胡蝶』から遡ること数年前。 さらに幼い子供たちの、無邪気で残酷なものがたり。 本編「胡蝶」：https://kakuyomu.jp/works/1177354054885…

　浅草に住み、浅草グルメをこよなく愛する女子高生、茨木真紀。 　人間のくせに日々あやかし関連の厄介ごとに首を突っ込んでは腕力で解決する彼女には、秘密があった。 　それは、真紀が前…

今となっては昔の話―― この世に生を享けたとある英雄は、しかしその生の価値を見出されておらず、またこの世に降臨した悪玉も、まだその悪性で人々を苦しめてはいなかった。 そもそも、そ…

時代小説ばかり集めた短編集です。 4,000～8,000文字くらいの読み切り時代小説、自選アンソロジー。 　第一巻　観音様と女房 慈悲深く人を怨むことをしらない、 おせんは真…

第1回カクヨムWeb小説コンテスト「恋愛・ラブコメ部門」<大賞>受賞作品。 角川ビーンズ文庫より、書籍化。発売中です。 https://beans.kadokawa.co.jp/…

とある夜の山中にて、修験者は人喰いの鬼を討ち取った。 長年麓の人々に恐れられていた鬼は、それはそれは美しい娘だった。 涙する鬼女が修験者に託した、最期の願いは――

平安時代初期、伊勢国鈴鹿山付近において、鬼と言われる集団が、挙兵した。 鬼の首領の名は大嶽丸 朝廷は大嶽丸討伐を決定、その任を将軍・藤原利宗に任じ、3万の兵を授けた。 朝廷の命令…