「口づけ」を含む小説

聖暦1555年、大陸の西方に位置する神聖帝国内のとある森には小人が住んでいる、と人々は噂していた。 神話の古より住処としていた地底を追いやられたその小人『ドヴェルグ族』の七人、…

究極なまでのブラック企業、アビス株式会社に勤めるプログラマー、下唐湊崇史（しもとそたかし）は、家に帰った時に出迎えてくれる猫のわらび（年齢不詳・メス）だけが心の支えだった。 徹夜…

「今でも灯台の中で怪物が眠っている、なんて言えば……おかしいかしら？」 　幼い頃に訊いた、曾祖母の言葉。 　その意味はずっと解らなかったけれど、知ることになった夏の出来事。 …

アリツェは子爵令嬢。田舎の平和な領地で父と弟と平和に暮らしている。王都では国王とその弟が王位を巡って対立していると聞いたが、アリツェの生活にはさして関係がなかった。 ある日のこと…

『口の中』をテーマにしたフェチズムショートショートです。 ５分であなたを、口の中から偏愛の世界へ誘います。 フェチズムに耐性及び理解のない方は、読むことをお勧めしません。 …

詩です。 是非是非よろしくお願いします。

婚約者の裏切りによって失意の中で生贄として魔界に送られることになったセリーヌは、女神からの聖女であると神託を受ける。 自分の使命は生贄として食べられることで魔王様を殺すこと。 そ…

《あらすじ》 保原《やすはら》透《とおる》は独り身で、田舎の山の中で陶芸と金継ぎの作家をしながら、事務員のアルバイトをして生活している。 32歳になる年の4月、叔父、勝呂《すぐ…

　ひとりの少女に、ふたりの女の子が愛を向けるショートストーリーです。 「先輩に口づけを」（1500字程度） ……『先輩』に恋する少女が、先輩と幽霊のキスを目撃する話。 「純度百の…

シリーズものの筆が進まず、スランプに陥っている作者自身を主人公に投影した作品。 それでも何か書こうと妹がバレンタインにくれたチョコレート片手に書いた作品が本作となります。どうぞ妹…

人類と厄災が死闘を繰り広げる世界。のちに鬼才と呼ばれる少年たちは出会う。片方はエクソシストとして、片方は陰陽師として、終末の一ページを共に刻んでいく……。明治から続くエクソシスト…

巫女様は、神様の元に行きたかった。 村の戒律に従い、生まれた時から、 神様の捧げ物になることを夢見ていた。 巫女様はこの世界のことを何も知らない。 太陽も、思い出も、そして自…

人里離れた深い森の中。咲き乱れる赤いバラに囲まれた寄宿学校。だれかにとっては日常。だれかにとっては楽園。だれかにとっては監獄。そこでわたしは暮らしている。絵本のお姫様に憧れて、遠…

湖でうずくまっていた少女、詩季(しき)に出会った少年枯指妥旧(からしだ　きゅう)。 彼女を介抱しようとしたら、いきなり口づけをされる。 そして、彼女と共に暮らしながら、彼女を取り…

愛する貴方に死の贈り物を。 人形店を営む店主、ノア・シルベーヌ。 ある日彼の元を訪れたのは、恋人へ贈るプレゼントに自分そっくりの人形を作って欲しいという一人の令嬢だった。

魔女の呪いや日中の眠気にもめげず、七人の仲間と楽しく森で過ごしていた睡人(ねむと)。 ある日、お城から逃げてきた白雪という名の姫に一目惚れしてしまう。 森の集落で仲良く暮らしはじ…

触れたものの過去が見える「自称花屋」のオリアナと、金髪碧眼長身のいわゆるハイスペックイタリア男ノアが、イタリア一有名な音楽一家で巻き起こる殺人事件に挑む。 「親愛の口づけを、と…

２０２５年、春。麗奈との交際はちょうど３年目。今日、僕は麗奈に告白する。 東京オリンピックの直前、僕は当時の恋人を殺した。

「僕の腎臓をあげることにした」 当たり前の様に告げる夫に、私の怒りは爆発した。 どうして何でも勝手に決めてしまうの？ 優しいにも程があるよ。 私は貴方を愛しているのに。 しわくち…

アルフォード家の次男・ルーカスは齢27を越えてようやく社交界にデビューした。 その日の夜。 ひとりワインを飲んでいた兄・ルークから、ルーカスは突然口づけを受ける。 「愛している」…