「体 短編」を含む小説

　造形に魅入られた少年はある日、女性の体を制作するために一人の少女をモデルにする。 「キミの夢は？　芸術家になること？」 「……よくわからない」 「大丈夫だよ！　すぐに見つかるよ…

変異体と呼ばれる化け物が存在する世界。 その世界を、学生風の少年はバイクを走らせていた。 彼は化け物運び屋である。 人間の目に付かないところで暮らしている、変異体から預かった荷…

はじめに 　　　　　 　わたしことwillは、遙かな以前、HPでオリジナルファンタジー世界のBBSRPG（掲示板を利用して行うテーブルトークＲＰＧ）のゲームマスターをやってお…

「足手まといは不要です」 世界最強の魔法少女の元に転属した青年が、彼女から告げられた言葉だ。 ――突如、地球を侵略した生命体『レスノア』は、あらゆる科学兵器は無効化した。人類…

短編箱の中から応募用にページを作りました。 よかったら短編箱の中も覗いてみてください。

「ウサギとは、哀れな生き物よ」 甲府の山中。 道に迷った一人の侍の眼前に小さな灯りが一つ。 ほうほうの体で辿り着いたそこには、亡き妻に瓜二つの女がいた。 差し出された一杯のう…

宇宙の果てにある小さな惑星では、何度も文明が発展しその度に滅んで行った。 惑星を照らす恒星は既に死に、宇宙には人工で作られた太陽が照らしている。 化学の発展と共に外気は汚れ、人々…

機械工学の絶頂期、人はついに生体脳の模倣に成功した。 擬似生体機械を組み合わせ、開発された思考する機械。 人により産み落とされた、新たなる種。人に寄り添い、助け、導くことが可能な…

使われなくなった駅に、コートを大量に着込んだ人物が住んでいた。 ある日、その駅に泊まろうとふたりのバックパッカーが訪ねてきて、コート人間はそれを了承した。 その翌日、バックパッ…

「現実」を愛する佐藤麻人の前に、突然現れた半透明の少女。 霊体と自称する彼女に恋心を告げられた麻人は、いまひとつその実在を信じきれないまま、デートすることに。さて、彼女は霊？　そ…

手術は五分五分。 うまくいけば健康体、失敗しても死にはしない。 早死するよと言われた体に傷が付き、わずかに私のHPが減ってしまう。 それだけのこと。

“変異体”と呼ばれる化け物が、大量発生した。 その区域に向かって、タクシーは走る。モンゴルを思い起こさせる草原の上を。 後部座席に座っている客は、商人である。 目的は、お得意様…

ある惑星にアデムという体のいびつな子供が生まれました。これはその子の物語です。

海の底に棲む人でも魚でもない生き物たちは、哀れな人間の死体を見つけた。 水死体を見つけた人魚二人のお話です。ファンタジーと呼ぶには泥臭く、かといって我々が住む世界の話ではない。…

チキュウの生命体はクチという器官から栄養を取り込まなければ生命を維持できない。ニホンジンは食料を欲していた。

　夏休みも終わり、蒸し暑さが残るなか登校する私。振り向くと風景が膨らみ、私にそっくりの「わたし」がいた。逃げるように家路を急ぐが、体はどんどん小さくなり、その度にわたしは増えてい…

　変異体という化け物は、人から恐れられる。 　しかし、中には変異体に手を差し伸べる職業に自ら選ぶ者もいた。 　これは、そのひとりである少年の旅立ちを目撃した、ひとりの商人の思…

高校生の圭太は幼馴染の真琴が大好きなのに顔を合わせれば、いつもにらまれ口を叩いていた。それが突如、嘘のつけない体になってしまい本音だけが出るようになってしまう。（お前なんか嫌いだ…

　勇者の軍勢に押され気味の魔王軍。 　この状況を打開すべく、魔界でも選りすぐりの実力者オーメン三銃士を招集した。 　呪術の専門家ロック（レベル6）　悪魔召喚の専門家シックス（…

私は彼女の制止を聞き入れることもなく、その曲を流した。 すると結菜の身体から無数の悲鳴が聞こえてきた。 これは比喩でもなんでもなく、文字通りの意味でだ。 彼女の身体は文字通り悲鳴…