「短編 青春」を含む小説

　付き合い続けて二年目。 　僕は彼女にイライラしてきていた。まるで俺から本音を隠すような彼女の様子に、僕たちの仲を疑うほどになっていた。 　そんなある日、信じがたい報告が——…

つねに負け組だと思う「わたし」。 夏休み明けの登校中、気分が乗らない。そこで「わたし」は学校までの坂を駆け上がることにした。 拙作はエブリスタの妄想コンテスト「夏の終わり」に応…

　とある秋、幼い少年と少女は離ればなれになった。 「また絶対会えるから――泣かないで」 　少女——一華は、少年――瑠衣にそう言った。 　それから、瑠衣は泣けなくなった。 …

夏休み、誰もいない校舎、セミの鳴き声、茹だるような暑さ、セーラー服、プール。 脳裏に、思い浮かんだものはなんですか？

千羽稲穂さんの「青春アンソロジー」に寄稿した短編です。 『龍馬 THE SECOND』（ヒーロー文庫、2024/3/29）の三稿目、なかなか形がまとまらずのジタバタしていた勢いで…

ディズニー行く時って京葉線に乗ったあたりからわくわくどきどきしません？というわけで沿線各駅にインスピレーションを受けて短編を書いてみることにしました！主に恋愛要素多めです。また、…

コバルト短編223回の最終。 選評をもとに加筆修正改題諸々。 せっかくなのでこちらに。

【バイトで知り合ったお人好しのアイツのことは好きではなかったのに。ＢＬ風青春ストーリー】 ■あらすじ 　モデルのバイトをしている拓弥は事務所で翔太と出会う。屈託のない笑顔を人懐っ…

　目は口程に物を言う。そんなことわざがあるが、僕は感情を表情に出すことが得意ではなく、いちいち言わなければ伝わらなかった。 　そんな僕の感情を読み取ってくれる人が現れた。

――クラスでカナリアを飼うことが決まってしまったことは民主主義の業に他ならない。多数決最大の瑕疵は少数の冒涜である。 私は千葉県某市の高校に通う模範的な生徒である。生徒と学生の違…

俺は緒方霞（おがたかすみ）、女の子みたいな名前とよく言われることを除けば、どこにでもいる平凡な男子高校生。 クラスメイトで「金髪碧眼ハーフ」の前園凛(まえぞのりん)が日々俺にイ…

　小学6年生の陸は、そろそろ修学旅行を控えていた。そんな時、クラスで行われた席替えでたまたま隣になったのは、超ドライな胡桃（くるみ）さん。なぜか、陸に対して凄く冷たく接してくる彼…

　趣味の範疇で小説を書いていた俺が、とある音楽と出会って――

私の彼氏は本当変、クラスメイトからノートを貸してと言われたらルーズリーフを渡すし保健体育のノートを貸しちゃうし、具体的に現国のノートが全部ドイツ語だし、ちょっといい感じになって、…

　卒業式では泣いていたいから、俺は学校生活に思い出を作る。

人の数だけ青春がある

半透明の守護者シリーズの短編です。本作品は「小説家になろう」でも、宙色紅葉の名前で投稿しています。 時系列的には、「硝子と少女」と「幻想世界と海」の間くらいです。 以下に「半透明…

　勉強をしている間は勉強をやめたいと思っているのに、いざ勉強をやめてみると今度は不安になってくる……。 　そんな矛盾はどうやって解決しようか。