「実は知ってます」を含む小説

　あたしはミカ。二十三歳。短大を卒業して大手商社に就職し、順風満帆だった。「可愛い」で、人生の道を踏み外すまでは。 　課長は仕事中いつも眉間に縦じわを刻んでいたけれど、ひとり残業…

彼女はよくモテるので、当然のように僕も彼女にいくらか惹かれているのだが……。 それを知ってか知らずか、彼女は毎週土曜の夜、僕の家でお酒を飲んでは眠りにつく。

解離性同一性障害の作者がおくる、「涙痕を残したい」。それは私の現実逃避から生まれた人生の日記。 ――これは同時進行で描く「0」と呼ばれる主人格が描く別視点、紛れもない事実。 …

地球とそっくりな星。 そこには“変異体”と呼ばれる、かつては人間だった化け物が存在していた。 とある満月の夜、山道の入り口に１台のタクシーが停まった。 そこから現れたひとりの男…

　猫は好き、人間は嫌い。 　これは私が常日頃から思っていることです。 　人間は私のことをバカにして蔑む、でも猫はそんな私を癒してくれる。 　だから私は学校に行かずに両親と暮らして…

　この世の不幸を知らない酔漢は、投げ捨てて割れた酒壺の声を聞いて、死の存在とその恐ろしさを知った。すると、男はいつか死ぬならば、なおのこと現世を楽しもうと決意する。壺の声の正体は…

天才高校生の主人公は生きる意味を持っていなかったがある日ひょんなことから競プロで全てが決まる異世界へ転生してしまう。果たして彼は競プロの世界でも活躍できるのか？

現代の介護・医療事情を訪問看護というジャンルでお伝えしていきます。 間違っている部分や残酷な表現もあるかもしれません。お医者さんや病院に勤めている看護師さんは「なんだこのやろう！…

魔王を倒すも石にされてしまった勇者キール。スキルが衰退し、魔法が発達した500年後の世界に復活したキールは、今まで出来ることのなかった『仲間』という存在を知る。 一見平和に思えた…

　クリスはようやくルドへの想いを自覚したが、その気持ちを頑なに拒否。周囲がなんとかしようとするが、それも上手くいかず…… 　そんな、ある日。クリスは頭を打って記憶を失う。 　記憶…

屈指の情報売買ベース・浄円寺データバンクの総帥にして異能力者を取り締まるキャプターを務めるシーゲンターラー謠子――に、仕える自称執事・平田篤久とは世を忍ぶ仮の姿、彼こそ謠子の伯父…

「ねえねえ、『ミカクレ様』って知ってる？」 ふと聞いたその言葉に、美里は過去の記憶を思い出す。 それは幼い頃の話。 雨が降るたびに、『イヤナモノ』が私を恐怖に陥れる記憶。 …

上田大地は放課後に屋上で学校一の美少女である碓氷雪音に告白された。 だけど罰ゲームで告白したとのことで、何故か期限が子供が出来るまでと意味不明だ。 面倒だから断ろうと思った大地で…

　２１世紀。人間が当たり前に暮らす世界に魔女はいる。３年に一度、人間からは魔女に関する記憶・記録が全て抹消もしくは改竄され、それを逆手に取った遊びが魔女の間では暇つぶしとして流行…

　ある日突然、異世界に転移したレイジ。 　見慣れた街の名前、見慣れたモンスター、見慣れたアイテムを見たレイジは、この世界が自分がやり込んだVRMMOゲームの世界であることを悟った…

斜陽の一途を辿る「グラーマル王国」。その中で唯一豊かな領地、「アベスカ男爵領」の令嬢である、マイヤ・アベスカ（十八歳）。 マイヤは今日ものんきに父親の代わりに領地運営に携わる。 …

出張先で車が故障し、急きょ電車で帰る事となった一人の青年。向かいの席の老婦人は、彼が思わず口ずさんだ歌を知っていると主張するが…。その歌の歴史をたどり彼のほろ苦い青春が明かされて…

地域おこしNPOでボランティア活動に勤しむ僕は、ある日真実を知ってしまう……

2017年10月執筆。ここみゅ向け台本5作目。 台本形式なので読み物として載せるのはアレかなと思いつつ。これは供養です。 今にして思えばトータル6000文字近くある二人の掛け合い…

妻の浮気を知ってから僕の皮膚炎は悪化した。 会社はクビになった。僕は皮膚を掻きむしった。 ある日、腕にかさぶたができているのを見つけた。 かさぶたの下には穴があった。 そして穴を…