「乗せて」を含む小説

七夕の日、吊り下げられた短冊が煙と共に空に昇っていく。そこに込められた願いを乗せて。

作家志望のジョニーウォーカー（50年物）は、独り立ちできないままアラフィフを迎えていた。 相棒の白ワニ（サメのぬいぐるみ）を肩に乗せて今日も文机に向かうが、自粛生活で時間だけは…

梗概 　北海道の札幌の道路にスケッチブックを持って立つ武田明日香（１７）。スケッチブックには「最北まで連れて行ってください」と書かれている。彼女の目的は日本の最北の地、宗谷岬まで…

これまでに作詞した空っぽの詩を、殺さないために。言霊に乗せて。

人間は１０万回生まれ変わり 今世で行う魂の修行と親を自分で決めてこの世に産まれ出でる… 沢山のファンや信者をお持ちの ある高名な方が仰っている内容である。 …と言う事は…

熊本県南部、人吉地区を拠点とした戦国大名のお話です。基本の出来事は史実を基にしながら大幅に改竄している（笑）、という意味で表題のとおり「偽史」であります。十年ほど前に書いたもので…

世界で絶大な人気を誇るVRロボットアクションゲーム『Iron:Mercenarise(アイアン：マーセナリーズ)』、通称、アイアン。 そこでは、様々なロボットを操り、日夜、仮想戦…

人類が地球を放棄し、遥か宇宙へと羽ばたいた未来の世界。地球に残された人造人間・フォーチュンのシオンとアイリスは、空の彼方との交信を夢見て荒廃した地上を旅していた。全人類を乗せた移…

俺の名前は相野清純（あいのせいじゅん）。三年B組、出席番号1番、15歳！ 修学旅行のバス移動中、白い光に包まれたと思った次の瞬間、俺は異世界に飛ばされていた！ 自らを『神さま』と…

タクシードライバーとして生計を立てるクヌギ。クヌギは大都会の真ん中で毎晩客を乗せて走っていたが、ある時一人の女が乗車してくる。女はクヌギに「遠回り」を要求し、クヌギはそれに応えよ…

言葉に乗せて、メッセージを送る。たったそれだけで、メッセージ。それだけなのに、メッセージ。

長文を書くのは苦手なので詩で勝負したいと思います。 とりあえず第1弾。 背景は読み手の想像におまかせしたいと思います(笑)。

天気の様子が次々と変わっていくみたいに、主人公である向井 雨晴(むかい あませの人生も、様々な思いを乗せながら変化をしていく。 左腕に残った赤い斑点。その代償でたどり着いた先…

ざあざあと雨が降る中、わたしは駅のホームで小説を読んでいた。 わたしの名前と纏う制服が、わたしが学生であることを強固に証してくれる。 「本当に？」 黒い狐面の青年が、そう問い…

七夕に合わせて、恋愛ものを書いてみました。 今回は、2人の視点で分けた二部制のショートストーリーです。 1話　～霞空～（彼の視点） 夢を抱き上京するも、理想と現実のギャップに…

モンスター最弱の森の近くにある村、カナン。 その村で娘のリリアを育てているマリアは、ある日村の駐在役であるヨシュアとともに、森の中で親とはぐれたドラゴンを助ける。 弱っているドラ…

連作ではないので、気になる詩歌からどうぞ。 2020年までの作品をまとめています。 ときに物語のように。ときに現実のように。行き場のない思いを乗せた詩歌集。 文体としては歌詞寄…

　西暦二千年後半、人類は宇宙に漂う見えざる物質、未知の元素をその手に収めると、 それらから、それまで存在し得なかった物質を生み出し、｜運命の転換点《パラダイムシフト》となる新たな…

俺の町の郊外にハイゼル川には、ハイゼル・トゥーアという爺さんが住んでいる。 ちっぽけな鱒を釣って食べてはリラを弾いて寝ては…なんてつまらない一日を延々と繰り返している変な爺さんだ…

実在の軍用機にまつわるもしもの戦いを描く短編集。何話からでもお読みいただけます。語り手「私」は各話ごとに替わります。 展開も主題も省いた描写全振り。 ただそこにある状況を描きたい…